Home > ロフトワークの強さ > キーワード・コラム > 実践プレゼンテーションハック~確実に上手くなる6つのステップ
数年前まで、「できることなら人前で話すことは避けたい」、と思っていました。20代半ばからIT業界のマーケティング業務に従事してきましたが内部への企画稟議は多いものの外部の方にプレゼンテーションを行うことはほとんどありませんでした。
それから、縁あって制作代理店である今の会社ロフトワークに入社。私のメインのミッションは、自社の戦略・マーケティングですが商談にプランナーとしてかりだされたり、自社や外部のセミナーで登壇する機会が巡ってくるようになりました。
30歳過ぎてそんな機会が訪れることは脅威でもあり、機会でもあり。どうせ話すなら上手くなりたい、ということでプレゼンテーションの勉強をはじめました。「プレゼンテーションは誰でも上手くなるか?」、結論としては ”そこそこ” までは誰でも上手くなるのではないでしょうか。話すのが苦手な人でもポイントをおさえればある程度まではステップアップするものです。プレゼンテーションを本格的に行うようになって約1年、そのなかで学んだポイントを6つのステップにわけてご紹介していきます。
君塚登壇実績▼
http://www.loftwork.jp/recruit/staff/mikakimitsuka.html
さて、プレゼンテーションの上達を目指すにあたり、はじめに行うことが2つあります。まず1つ目、『プレゼンテーションが上達した後の最終ゴールを明確にすること』。手段と目的がこんがらがってしまわないように整理しますが、最終ゴールは、プレゼンテーションが上手くなることではありません。プレゼンテーションが上手くなることによってうまれる自分や組織へのメリットです。例えば、営業の方であれば商談が決まるようになる。マーケティングの方であれば、企画の社内稟議が通りやすくなる。所属する部署や現在の目標によってゴールは人それぞれです。ゴールを明確すれば、長期的にモチベーションが維持できるようになります。
例:君塚のゴール
・外部セミナー登壇で「ロフトワークに仕事を依頼したい!」、「パートナーシップを組みたい!」という信頼性を生み商談化しやすくすること
・「戦略」「マーケ」という切り口で登壇することによるセルフブランディング
2つ目。『どんなプレゼンテーターになりたいか』をイメージします。個人的な意見ですが、女性がジョブス的なスピーチを目指しても必ずしも成功するとは言い難いと思います。自分のキャラクターによっても適切なプレゼンテーション手法は変わります。著名人でもいいですし、実際にプレゼンテーションをきいて「上手い!」と思った方でもいいので自分が目指すべきプレゼンテーターを具体的に思い描きましょう。参考までに本ページ最後にプレゼンテーションのリンク集を記載しました。
なお、注意点が1つ。ジョブス氏やオバマ氏のプレゼンは確かに感動的です。しかし、我々が通常行うビジネスプレゼンテーションにおいてそのフレームワークがすべて使えるわけではないということだけ留意してください。
さて、2つの準備ができたところでいよいよプレゼンテーションの進め方です!
今回は、6つのステップで成功する実践的なプレゼンテーションを考えていきます。私が上手くいったときの各ステップのパワー配分も参考までに記載しています。
プレゼンテーション、というとプレゼンテーション作成が重要視されがちですが、私の経験ではその前の3つのステップ(目的の確認、ワイヤー制作、情報収集)がプレゼンテーションの出来をかなり左右します。「さぁ、プレゼンだ!」といきなりPowerPointを立ち上げる人も見かけますがあまりオススメできない方法です。ある程度ストーリーが描けるまでプレゼンテーションツールの立ち上げは辛抱してみてください。
いよいよ第一のステップ。目的の確認です。以下は、書籍『聞き手を熱狂させる!戦略的話術』の内容を私なりにアレンジしたものです。
このリストは、プレゼン当日まで見直すものなので一旦整理したらいつでも見返すことができるように手元においておきます。PC等で箇条書きで書き出してもいいのですが、アナログ的手法のほうがイメージが膨らむのでA4の紙に手書きで書くことをおススメします。
本田直之氏も、「クリエイティブな作業では、行や文章にとらわれながらデジタルアイディア作りをするよりも、気に入ったノートに描きやすいペンで書いていくやりやすい。制約なく言葉を図にしたり、大きさを変えたり、丸で囲ったりすることで、アイディアが広がっているのです。」とクリエイティブな作業でのアナログの重要性について言及しています。
さて、以下がチェックリストです。
誰に向けて話すのかを明確します。また、ターゲットの興味や共感を得られポイントも考慮しましょう。
< 例 >
・大手企業の方/ベンチャー企業の方/個人、職種、役職、男性/女性、話す話題のリテラシーレベル、ビジュアルを好む/データを好む etc
プレゼンテーションを何のために行うのか、を整理します。
< 例 >
・プレゼンテーションによって課題の整理や今後の方向性に合意を得て予算をつけてもらう。
・ロフトワークのビジネス理念、サービス、実績を理解してもらい問い合わせをしたい、と思ってもらう。
どうなったら、このプレゼンテーションは成功といえるのかという評価基準を設けておきます。
< 例 >
・来場者全員が起きている(笑)
・10人以上から名刺交換を求められる。
< 例 >
これまで学んできたテーマを体系的に整理してアプトプットすることで、やりたい仕事が増える
自分のプレゼンテーションをきいてもらうことによって、ターゲットに与えるメリットは何か、またそうするための方法を設計します。
< 例 >
初心者プレゼンテーターだった自分の経験から、上達ステップをポイントを整理して説明することで「できそう!」と思ってもらう。
プレゼンテーションの軸がぶれないように、一言でいえるメインメッセージを設定します。
ダラダラとして、「で?」となってしまうプレゼンテーションは、メッセージが明確になっていないことが多いようです。
できるだけシンプルに整理しておきます。
< 例 >
プレゼンテーションが苦手な人でもポイントをおさえれば確実にステップアップできる
ここからは少し上級編です。
物語の要素を入れます。子どもの頃きいた昔話を思い出してください。その先どうなるの?というワクワク感を入れましょう。先に紹介した『多くの人に感銘を与えた伝説のスピーチ5選』の中のジョブスのスピーチの中でも自分の幼少時代から大学時代を物語のように語っています。
< 参考 >
ストーリーテリング http://gs.dhw.ac.jp/news/100108.html
「ストーリー構成の定番には、まず、『旅立ち』があります。日常の世界で一歩も外に出なければ、なにも冒険は始まりません。しかし、『新しい仕事をしよう、新しい友達に会って新しいことを考えよう』というように旅立ちがあります。その旅立ちの中には「冒険」というこれから始まる色々なテーマが押し寄せてきます。そして難関にぶつかります。そして旅立ちの次、『試練』というパートに移ります。そこではもっとドラマティックなことが起こります。例えば、一見敵のように見える人が現れる、そして 最大のピンチが訪れるわけです。ところが、後々敵のように見えた人が実はものすごく深い友人になって助けてくれるわけです。」
< 例 >
『多くの人に感銘を与えた伝説のスピーチ5選』2005年にスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチ
/スティーブ・ジョブズ
つまらないプレゼンテーションというのは、聞き手に何もさせないプレゼンテーションです。
聞き手の視覚、聴覚、その他の感覚を刺激するプレゼンテーションを意識します。「見えるように,聞こえるように,感じるように,味わえるように、香るように表現する」とよいようです。
< 例 >
『新しい責任の時代』オバマ米大統領の就任演説
「今夜ここにこうして立つ今も、私たちは知っています。イラクの砂漠でいま目覚めようとする勇敢なアメリカ人たちがいることを。アフガニスタンの山岳で目覚めるアメリカ人たちがいることを。彼らが、私たちのために命を危険をさらしていることを。」
次回は、パワー配分でも比重が高い「2.ワイヤー制作」についてご紹介しますのでお楽しみに。
部署・役職 : マーケティング
茨城大学理学部卒業後、ソフトウェアハウスにてSE、SIの経験を積む。2003年に現KDDI ウェブコミュニケーションズに入社し、ゼネラルマネージャーとして20名のマーケティングチームを統括。現在は、ロフトワークマーケティングdivにて、これまでの多岐にわたる職種経験を活かし、パートナーとのアライアンス業務のほか、BtoC案件のプランニングやプロデュースなどゼネラリストとして活動中。
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