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ロフトワークでは自社の「会社案内」を毎年刷新しています。
お客様・パートナーの方々・クリエイターの皆様へのロフトワークの紹介だけでなく、その年のテーマや、向かうべきビジョンを社内でも共有するためにも大切な役割を担っているからです。
また、コミュニケーションツールとしてWEBの勢いが加速し続ける昨今にも、実際に『手に触れ』、読み進めていく会社案内という媒体の果たす役割は、まだまだ大きいものだとロフトワーク考えています。会社案内はその会社を象徴するものなのです。
約2ヶ月をかけて制作した2009年のロフトワーク会社案内。今回のコラムでは、伝わる『会社案内』の制作をするに当たってのポイントを、制作過程に沿って紹介したいと思います。
■ loftwork Company profile 2009 制作フロー
1.プロジェクトチーム発足
2.目的・方針の確認
3.台割・デザインコンセプトシート作成
4.原稿作成
5.詳細仕様作成
6.デザイン作成
7.印刷・完成
まずはチームの発足です。立候補によって集まったメンバーで、作業タスクごとに『実行責任者/相談者/承認者』などを振り分けたRACIチャートを作成します。この役割分担により、自分の作業範囲や責任の所在が明確になり、プロジェクトの効率がぐんとアップします。
今回は、承認者の林に対して、提案⇒承認という流れが生まれました。プロジェクトマネージャを担当する私の一番の仕事は、それらのタスクごとの進行管理がメインになります。
『誰に対して、何を伝えたいのか』これが決まらなければ進めることはできません。さらに言うと、どういう順番で伝えたいのかという優先度も決まらないと、コンテンツが生きてきません。
目的・方針を固めていくために今回は、実際に会社案内を使用する機会の多い『マーケティングDiv』と『PR』担当者への社内ヒアリングを実施し、それぞれが考える『伝えたいこと』と『優先順位』を設定し、実際にその会社案内を元にどのように説明するか、シミュレーションも行いました。
それらを考えるのにはマインドマップが役立ちました。思考の整理になるのと同時に、プレゼン資料としても活用できます。
会社案内制作のためのマインドマップ
▲作成したコンセプトシートと台割
『伝えたいこと』と『優先順位』が見えてくると、それを元に簡易の台割表を作成します。全体のボリューム感と、『○ページ~○ページに何を掲載する』という大枠をそこで決めてしまうことで、全体像をこの段階でも掴んでいきます。
伝えたいものをどんなデザインで見せるかは大きなポイントです。そこでは事前の『コンセプトシート』の準備がとても大きな役割を果たします。
今回は以下のような項目に沿って資料を作成しました。
・テーマ(目的)/・ターゲット/・コンセプト/・メインストーリー/
・キーワード/・メイン/・サブカラー/・デザイン手法/
・デザインモチーフ
また、今回特に意識したのが『ロフトワークの大切にしていること』という項目です。コンセプトが何であれ、根本の『ロフトワークとは』とずれてしまうと、たとえ優れたクリエイティブであっても意味がありません。
大枠が決まったら次は、原稿の制作です。原稿のベースは社内スタッフで作成し、それらをより魅力的に伝えるためにライターにリライトを依頼しました。ベース原稿やコンセプトシートから、私たちが伝えたいと考えるコアな部分を抽出し、文体・文字数の調整から構成のバランスも見て作成して頂きました。loftwork.comにはこういったライターの方も数多く登録しています。
▲作成した仕様書の一部
原稿作成で文字数などがFIXになると、それをもとにパワーポイントで詳細の仕様書を作成します。各ディビジョンの担当がそれぞれのパートの仕様書を作成し一気に作り上げ、完成した仕様書を実際の配置や文字の大きさなども想定し、冊子と同サイズで印刷します。
パラパラと通しで見てみることでここまで気付かなかったコンテンツの見え方などに気付くことができ、これまでは別々だった各ページが一気に冊子としてまとまってみえる瞬間です。
▲『10000人の「クリエイティブ」パワーをエンジンに、世界へ飛び立つロフトワーク。』
デザインコンセプトシート/原稿/詳細仕様書が揃うと、いよいよデザイン作成の開始です。これら3つの資料が揃っていることで、あとはデザイナーさんのクリエイティビティを発揮いただくまでです。特に今回はデザイナーの松壱さんにお願いしたということで、存分に松壱ワールドを発揮頂ました。
テーマを『10000人の「クリエイティブ」パワーをエンジンに、世界へ飛び立つロフトワーク。』と設定していた中で、飛行機/空港/滑走路/空/風/というモチーフをどうやって料理するかがポイントでしたが、松壱さんお得意のファニーなイラスト達がPOPで温かみのある空間を創り上げてくれました。
また、サービス事例紹介のページはAIRSさんにお願いしました。『読みやすさ』と『伝わりやすさ』を追求し、ミリ単位の調整でベースとなるフォーマットを作成し、ページの量産を行いました。
このように、ひとつのプロジェクトにおいて、複数のクリエイターの方とチームを作って進めていくのもロフトワークならではの形です。
それらを総合して完成したのがこちらです。
■loftwork Company profile 2009
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過去最大の40ページのボリュームで、ロフトワークの『今』と『これから』を表現しました。また、『バイリンガル』というチャレンジングポイントにも挑戦し、これからのロフトワークという意味でも、これまでとは一味違ったものができているのではと感じています。やはり、形として残るモノが完成した時の感動はとても大きいです。
ロフトワークでは会社案内制作に限らず、紙媒体でも幅広く制作を承っていますので、ぜひともご相談くださいませ!
お客様の戦略をベースに、営業色よりもブランディング色を重視したデザインに統一。A4の資料が入るポケットをつけるなど、実際の使用シーンを想定した仕様も実現しました。
ロフトワークでは、高いコミュニケーション能力を備えたディレクターが様々な得意分野を持つクリエイターネットワークの中から、予算に応じてその企業に最適なクリエイティブチームを編成し、理念やビジネスモデルをしっかりと踏まえたうえで、目的にあった会社案内やパンフレットを制作します。
部署・役職 : シニアディレクター
2006年ロフトワークに入社。大型のWebサイト構築からモバイル、映像、紙媒体のディレクションを手がけ、確かな実績を重ねるオールラウンドプレーヤー。2011年からはシニアディレクターとして、チームメイキングやツールに関する執筆など、さらに広い分野でも精力的に活動中。
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