Home > ロフトワークの強さ > キーワード・コラム > Webサイトのインフラとして必須となりつつあるCMS
CMS(Content Management System)はここ数年で日本のWebサイト制作を大きく変えました。数年前まで、制作会社やHTMLの知識を持った専門部署でしかできない仕事とされていたWebサイトの更新を、社内の営業や広報、その他担当部署の人たち自らが行えるとあって、コストの削減やWebサイトの更新頻度増加・情報発信力の強化といった観点で、企業に限らず多くの団体がWebサイトを構築する際、前提条件として定着しつつあります。更新しないことを前提としたプロモーションサイトや小規模サイトを除けば、我々が制作をお手伝いしたWebサイトにはほぼすべて何らかのCMSが導入されています。
CMSは日本に持ち込まれて以来、実に大小様々な種類が登場し、それぞれが進化を続けています。その中でも、様々な機能が詰まった「パッケージCMS」の発展は目覚ましく、導入回数の増加とともに安定性の追求と機能強化が繰り返され、独自システムを使うスクラッチ開発では到底実現できないレベルになってきています。こういった完成度の高い製品が「主要なCMS」として認知されており、ある程度の規模のWebサイト構築には、名の挙がる製品も、自然と決まってきているのが現状です。
こういった製品の共通点は、まず第一にその導入実績の豊富さでしょう。多くのWebサイトで採用されていることからくる信頼性と安定性、またこれまで実践してきたサイト構築から得られるケーススタディがその大きな魅力だと言えます。
高いレベルの完成度を持つパッケージCMSは、優劣をつけることが難しく、単純な機能比較のみで「どの製品が優れているのか」選定するのはナンセンスだと言えます。
それでは、何を基準に選定すればよいのでしょうか。
私は、「相性」という基準で選定されることをおすすめします。これには、具体的には2つの視点が重要になります。
まず1つ目は”どんなサイトにしていきたいのか”という視点です。どんなCMSも、それぞれに特徴的な機能をもっています。それが、もし全てのWebサイトにとって有効な機能でなかったとしても、これから構築するサイトにとっては非常に使えるものである、というのであれば、その製品はかなりの有力候補と言えるでしょう。
2つ目は”メンバーがどのように運用するのか”という視点です。ほとんどのパッケージCMSは、導入前にデモンストレーションをみることが可能です。デモで操作するのはベンダーや代理店など、操作になれた人間ですが、できるだけ想像力を働かせて”私たちの組織、メンバーで運用するとしたら”といったイメージをしてみてください。もちろん、ある程度のトレーニングをすることは前提なのですが、想定している運用フローはそのCMSで実現可能か、インターフェイスや操作に必要なスキルは担当者のレベルにあっているのか、といったことを考えると、その製品との相性が自然と見えてくるはずです。
どれだけ慎重に相性のいいCMSを選定しても、すばらしいWebサイトができあがる保証はありません。実際に我々がコンテンツ制作などをお手伝いしているお客様の中でも、運用面では相性の良いCMSを選定されているのに、実際のサイト自体は良いサイトとして上手く機能していないケースが時々見受けられます。
CMSベンダーは基本的に、システムの導入や運用のサポートはできても、
Webサイトの設計や、デザイン・コンテンツの制作はできません。CMSを使ったWebサイトの構築には、そのCMSの機能と特徴をよく知っていて、
かつ、そのCMSを最大限に活かす方法を知っている制作パートナーが不可欠です。
CMS製品の選定・・・、制作会社の選定・・・。
「また選定か」ということになるわけですが、安易に制作会社のCMSに対する習熟度やデザインテイスト、金額だけで選定を行ってしまうのはとても危険です。CMSを使ったWebサイト構築に大切なのは、「いかにそのサイトの運用をイメージできるか」。言いかえると「制作会社がいかにクライアントの運用を理解できているか」が鍵であると言えます。クライアント側の事情を積極的に理解して、その人たちにとって使いやすいサイトを構築しようという姿勢をもっているパートナーであるかどうかはとても大切な選定基準です。
永く使っていけるCMSサイトを構築するためのとても重要な制作パートナー。そのパートナーとしてloftworkを選んでいただけることを切に願っています。
部署・役職 : チーフプロデューサー
甲南大学卒業後、大阪の広告代理店に入社。幅広いクライアントの広告プロモーション企画、制作物の制作ディレクションに携わる。2004年にフィリップモリスジャパンに入社。中国エリアのマネージャーに就任し、販売シェアを160%拡大。2006年にロフトワークに入社。プロデューサーチームを束ねるチーフとして、企画力・調整力を駆使し数々のプロジェクトを成功に導く。
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