Home > ロフトワークの強さ > キーワード・コラム > オープン化時代の賢いパートナー選び

オープン化時代の賢いパートナー選び

2009/06/09 矢橋 友宏  キーワード : 【 プロジェクトマネジメント

オープン化時代の賢いパートナー選び

Webサイトの重要性が高まるにつれ、Webに求められる要件がますます拡大しています。そしてWebへの投資金額が増加するのに従い、単なる情報提供以上の成果を求められるようになってきました。

ロフトワークでも、デザイン制作だけを担当したり、CMSの開発フェーズを請け負うといった部分的なご支援はもちろんですが、Webサイトのコンセプト立案や、制作レギュレーションなどの上流工程から関わったり、サイトへの集客や、問い合わせ顧客に対するメール送信サービスなどを組み合わせるなど、お客様のビジネスゴールに向けた広範囲のサポートを要望されるケースが増えています。

経済状況の変化や、技術の進化などがとても速いスピードで進む現在、どういったパートナーを選定していくのが良いのでしょうか?

"ワンストップ・サービス"の魅力

かつては、こういった一気通貫のニーズを抱えているのは各業界のトップ企業などに限られていたため、大手制作会社がすべてのソリューションを自社でまかない、数億円規模のプロジェクトとなっていた例もありました。

従来の制作機能に加え、広告出稿のプランニングからメディアバイイングなどのマーケティング機能の提供、サーバーホスティングなどのインフラ運用、コンテンツ管理を行うCMSなども自社で開発し提供している企業もあります。

さらに、制作・コーディングスタッフを常駐させコンテンツ運用をすべて請け負う形態も非常に多く見受けられました。

発注側からすれば、一人の窓口担当者にオーダーすれば用が済むという点で、とても楽に感じます。自分で情報を探す手間も省ける上に、付き合いが長くなると、いわゆる「あ・うん」の関係で、細かく指示を出すことなく制作物を仕上げてくれることもあるでしょう。

"ワンストップ・サービス"の功罪

現在でもこの形態が、クライアント企業にとって最適なのでしょうか?
答えは否です。

その理由として最も大きいものは、閉じられた関係の中でビジネスを続けることで生まれる品質と生産性の低下です。

あらゆるサービスを提供できる体制を自社で抱えていることは、一見ノウハウの固まりのようです。しかし、昨今の各分野における技術や手法の進化はかつての想像を超えるスピードとなっており、このスピードに全サービスを合わせていくことは実質不可能と考えてよいでしょう。

実際に、SEOサービスを提供している制作会社なども、自社内にいる少人数の専任メンバーが運営していますが、日々の運用に追われ、新しいノウハウの開発や吸収にはとても手が回らないのが実情です。それを補うために、専業会社にアウトソーシングしているケースも増えています。社内に各サービスのセクションを設置すると固定費が発生しますから、稼働率を上げたいと考えるのは経営者として当然の判断です。

押し寄せるオープン化の波

これまでご紹介した状況は、Web制作業界だけに限った話しではありません。かつて、高速道路のサービスエリアにある売店やレストランは、公団が経営する身内がほぼすべて営業を行っていました。近年サービスエリアに寄ったことがある方はすでにお気づきだと思いますが、吉野家やスターバックスなど各分野で最も人気のある店が増えています。利用者からすれば、品質の高い製品をリーズナブルに提供してくれる著名なブランド店が軒を並べている方が、よほど満足度は上がるはずです。

各ブランド店は、並みいる競合企業との競争を経てその品質を作りだし、ユーザーからの支持を受けている訳で、これを地の利だけを生かして身内に真似させても、その品質の差は歴然です。

実は、Web制作業界でも、これと同じことが起こり始めています。

・Web戦略コンサルティング
・ペルソナ作成
・レギュレーション策定
・CMS開発
・SEO、SEM
・メール配信
・セミナー管理
  ・・・

各分野で先進的なノウハウを開発し、世の中をリードしている企業やサービスが増えているのです。

取りまとめる苦労と、それを補うパートナー

ただ、これら先進サービスと別々にやり取りをするのも担当者としては気が重くなります。サービスの選定だけでなく、サービス間での役割分担や連携方法などを取り決めないといけない事も少なくありません。

Webサイト構築のワークフローを大まかに捉えると、下図のようになります。

先ほど挙げたサービスをこのワークフローに当てはめてみると、

「戦略フェーズ」・・・Web戦略コンサルティング、ペルソナ作成
「設計・開発フェーズ」・・・レギュレーション策定、CMS開発、SEOコンサル
「テスト・移行フェーズ」・・・ホスティング、インフラ構築
「運用・保守フェーズ」・・・SEM、メール配信、セミナー管理、アクセス解析

予算や品質を含め、これらの多種多様なサービスとパートナーから適したものを選定し、組み合わせていくのは非常にパワーが必要なため、その全て目が行き届かないという状況も生まれています。

これらのサービスをクライアントに代わって取りまとめ、プロジェクトとしてマネジメントしていけるパートナーを選定していくことがとても重要なのです。ロフトワークは、発足当初より外部のクリエイターやエンジニアをアサインして進行するプロジェクト型の体制に絞って、数百というプロジェクトを経験して参りました。この手法は、Web制作分野にとどまらず、今回紹介したようなWebを取り巻くサービスをも同じ体制の元にマネジメントしていくことが可能となります。

現在の体制の品質や生産性に疑問を感じたら、一度ご相談ください。

パートナー選定に役立つロフトワークのサービス

2009年セミナー・イベント一覧

「パートナー選定」とは一言で言っても、なかなか探しにくいもの。
ロフトワークでは、Webマーケティングのコンサルタント、CMS製品を提供しているベンダー各社の協力を得て、企業のWeb担当者向けに様々な切り口で無料セミナーやイベントを開催しております。
皆様の最適なパートナー探しにお役立て下さい。

SEO対策

あらゆる企業活動の中心になったWebサイト。SEO(検索エンジン最適化)はインターネット時代のビジネスを成功させる必須要件になりつつあります。基本的なSEO対策から専業パートナーとの専門的なコンサルティングまで、ニーズに応じたSEO対策を実施いたします。

CMS構築

サイトのUI設計やデザイン開発から、サイト構造設計、CMSの開発・実装まで、多様な関係者のコラボレーションで構築するCMSサイトは、プロジェクトマネジメント能力が必須です。

矢橋 友宏

執筆者

部署・役職 : 取締役 兼 CMO

取締役 兼CMO(Chief Marketing Officer)としてロフトワークのマーケティング部門を率い、市場やクライアントの需要をとらえた、最適なクリエイティブソリューションを提案している。

1989年 名古屋工業大学 電気情報工学科 電子工学専攻を卒業し、株式会社リクルート入社。名古屋INS事業部、1996年からは大阪にて大企業ネットワークの企画・提案を担当。草創期のインターネット回線の活用についても企業向けに提案を行う。1998年より、東京に異動し、新しいポータルサイト「ISIZE」の立上げメンバーに加わる。その後、webとメールを活用したプロモーションサービスの新規事業を立ち上げ、コミュニケーションプランニングや事業戦略立案を担当。2006年5月にリクルートを退職し、6月よりロフトワークに入社。

最近執筆した記事



Copyright© 2000-2012 Loftwork inc. ALL Rights Reserved.