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株式会社Z会

株式会社Z会 「参加」を加速する、Web改善1dayワークショップ

多様なメンバーを巻き込む「ワークショップ」の導入
徹底的に「ユーザー視点」で取り組む競合分析・自社分析
短時間にアイデアを可視化する「プロトタイピング」

2012年5月11日、静岡県三島市の株式会社Z会に、ロフトワークメンバー7名・Z会メンバー8名が集まり、丸一日かけてのワークショップを実施しました。

多様なメンバーとのワークショップで、集合知の力を体感する

Webサイトの構築と運営は、一担当部局だけで完結する問題ではありません。例年社内から声の上がる、さまざまなWebサイトの課題を、どのように整理し、反映していくのか。それぞれの施策の意味を、各事業部門の担当者にまで、どのように浸透させるのか…。Z会広告宣伝課 Web・宣伝統括担当の溝呂木聰氏は、「いつものWeb担当メンバー」以外の関係社員も含めて、改めてユーザーの視点に立ち返って考え、次に行うべきWeb改善の方向性を整理する機会を、ロフトワークに期待していました。

一方のロフトワークは、数年前から「アクセス解析研究会」や「ソーシャルエンゲージメント研究会」と題して、クライアントとともにさまざまなテーマでワークショップを開催してきました。特に2012年は「プロジェクトデザイン」をキーワードに掲げ、通常のプロジェクトでも積極的にワークショップを実践し、創造的な場づくりを推進しています。 

今回の一日ワークショップは、次回のWeb改修プロジェクトへ向けた基盤づくりと位置づけ、「ユーザー視点で見たサイトの改善点の洗い出し」や「立場の異なるメンバー同士のディスカッションを通じて、平常業務では得られにくいクリエイティブなアイデアを出すこと」をめざして、実施されました。

「あなたはどんな人?」—他己紹介と共感図法

午前10時。簡単な一日の流れの説明のあと、まずは自己紹介の代わりに「他己紹介」からスタート。互いに面識のないロフトワークのメンバーとZ会のメンバーがペアを組み、お互いにインタビューをしたあと、相手のことを皆に紹介するというゲームです。通常の自己紹介よりも、その人の背景や面白い経験にスポットが当たる効果があり、ぐっとプライベートに踏み込んだ紹介もありました。

続いて、「共感図法」という手法を用いて、この日グループワークで検討するサイトターゲットの簡単なプロフィールを作成。Z会通信教育の主な顧客である「保護者の方々」や「受験生」を4種類のグループに分け、普段見聞きする言葉や感じている不安などを、グループごとに付箋紙に書き出し、人物像を明確にしていきました。

「太めのサインペンで付箋紙にアイデアを書き出し、張り出して整理する」作業は、ブレーンストーミングやワークショップで頻繁に使う手法ですが、手を動かしながら話をするだけでも、徐々にテーブルに座る人同士が「チーム」として結ばれていく感覚が生まれてきます。

ユーザーになりきって、自社サイトとライバルを見比べる

2つの軽いワークを経て、メインのワークとして「競合分析」と「自社分析」を実施しました。午前中は、1時間かけて競合企業のWebサイトをつぶさに観察し、「良い点」と「改善したほうがいい点」をリストアップしました。昼休みを挟んで、午後は同じことをZ会の自社サイトに対して行い、今度は「改善したほうがいい点」から、具体的な改善案までを出し、良いアイデアにはシールで投票を行いました。

この過程では、各ユーザーがサイトを閲覧するシチュエーションを「シナリオ」として4種類用意。参加者はユーザーになりきって、スマートフォンやタブレット、PCを駆使して、さまざまな角度からサイトを分析しました。

紙とペンでWebサイトの骨格を組んでみる

ワークショップの終盤では、自社分析で出てきたアイデアを、より具体的な「プロトタイプ」に落とし込むワークを行いました。4グループのうち2つは、サイト全体(または一部)のページ構成や掲載する情報を整理する「コンテンツマップ」を作成。グループに入ったロフトワークのプロデューサーが、ユーザーがゴール(=入会・資料請求)に至る流れを制作者の目線でアドバイスしながら、サイトの構造を組み上げていきました。

残りの2グループは、より一段具体化した「ページレイアウト図(ワイヤーフレーム)」を2ページ分ずつ作成。メニューやナビゲーションの置き方を工夫したり、ページの中でのコンテンツの流れに注意しながら、詳細なページづくりをしていきます。経験豊富なロフトワークのディレクターとのチームで、あたかも実際のサイト設計をしているかのような作業が続きました。

短い時間でまとめ上げたWebサイトのプロトタイプは、最後の1時間、ワークに同席していなかった各メンバーの上長を聞き手として、Z会社員がプレゼンテーションを行いました。質疑応答を経て、計7時間に渡ったこの日のワークショップは終了です。

7時間かけても「時間が足りない」!

終了後、参加したZ会社員の皆さんからのアンケートは、概ね「満足!」の内容でした。特に、 顧客視点に立ち返ることや、社外のメンバーとのワークの中で、普段知らぬうちにはまっている「フレーム」を外して考えられた「刺激的な体験」に触れられた方が多く、まずは狙い通りの成果が出たと言えそうです。

また、「丸一日」という長い時間をかけた点については、「長時間ですが、あっという間でした」「時間が足りないくらい」「時間が短かったのが悔やまれる」といった声が…。もっと長くすると、もはや「合宿」になってしまいますが、丁寧な現状分析から解決策づくりまで、一日限りで終わらせるには、いささかヘビーだったかもしれません。

この日のアウトプットは、次のプロジェクトで取り組む「課題リスト」として、また、具体的な施策検討に使える貴重なアイデアとして活かされます。参加された皆さんが抱いている、「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」という思いを形にするべく、ロフトワークはZ会のWeb戦略パートナーとして、共にWeb改善の取り組みを続けていきます。

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内容やお客様情報、担当ディレクター情報は本記事公開時点のものです。現在は異なる可能性があります。

お客様の声

溝呂木 聰様

株式会社Z会広告宣伝課 Web・宣伝統括
溝呂木 聰様

社内でも部署や立場が異なるスタッフと、ロフトワークのメンバーにも入ってもらってのワークショップ。ユーザーになりきるシナリオをもとに、いつもは抜け落ちてしまっていたユーザー視点に立ち返りが可能に。

日常と異なる環境のもとで、普段担当者だけ・チーム内だけでは、思わず「スルー」してしまっていた視点やアイデアの掘り起こしができました。また、他社での事例やWebのプロとしての観点をもって入ってもらったことで、よりスムーズに、そして納得性の高い議論ができた印象です。

丸一日メンバーを集めるのにも精一杯でしたが、最後は何名かから、もっと時間をかけてやりたかったと意見が出るくらいの充実ぶりでした。次は、やっぱり合宿にして、完成させるしかないですね(笑)

制作チーム

このサービスに関するお問い合わせ

Satoshi Iritani

クリエイティブディレクター / ファシリテーションエヴァンジェリスト
入谷 聡

顔なじみの担当者以外のメンバーを巻き込むワークショップは、いつもとても緊張します。この日は、ワークやプレゼンテーションを重ねるごとに、メンバーがどんどん積極的に発言・参加してくれるようになり、ありがたかったです。また、特に後半のプロトタイピングでは、グループに参加したロフトワークのディレクター・プロデューサーが、それぞれの強みを生かして、ディスカッションをうまくリードできました。

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