SEM専門会社(※1)でトップの売り上げを誇る株式会社アイレップ(※ 2)は、市場の成長率を上回るスピードで急成長している企業です。猛烈な勢いで変化・成長するSEMの分野で、常にフロントランナーとして活躍している同社にとって、約3年前に制作した会社案内は内容的に現状とのズレが生じており、リニューアルする必要に迫られていました。
同社が会社案内の制作を依頼したのは、セミナーの開催を通じてすでに仕事上の付き合いがあったロフトワークでした。きっかけとなったのはロフトワークが年賀状代わりに配布している会社案内で、毎年送られるその印刷物が、アイレップで会社案内リニューアルを担当した広報担当の斉藤氏の目に留まっていたことにあります。「力の入った、質の高い会社案内を作られていたので、こういう物が作れる会社にお任せしたいな、と思っていました」(斉藤氏)。
できるだけ早期に会社案内を完成させる必要があったため、限られた制作期間であっても問題なく対応できるかどうかも、制作会社を決めるうえで大きな要素だったと斉藤氏は言います。ロフトワークは、短期間での制作のためデザインなどビジュアルに関してはロフトワーク、コンテンツの内容はアイレップと、時間の有効利用のために役割分担することを提案しました。
アイレップには、「単なる会社情報の提供にとどまらない、会社の姿を的確に伝えるパンフレットにしたい」という意向がありました。なかでも主力サービスである検索エンジンマーケティングについて的確に説明することが重要なテーマでした。「アイレップの強みは何か?」「他のSEM 提供企業とはどこが違うのか?」「シニアマーケティング(老人ホーム紹介サイトなど)にも取り組んでいるのはなぜか?」といったことを、体系立てて説明することにしました。会社案内は、単なるパンフレットとは違って、トップから現場まですべての人間が使うツールです。だからこそ、会社として打ち出すメッセージを統一するため、繰り返しミーティングが行われたといいます。
※1:SEM専門会社=リスティング、SEO等のSEM売上高が全体売上の7割以上の事業者。2007年7~9月の売上高ベース(アイレップ推定)
※2:アイレップのSEMサービスサイトはこちら
「たとえば、当社のセミナーでは、自社のSEMサービスに関してはあまり説明せず、最新情報をたっぷりと伝えるというスタンスで行っております。会社案内も、セミナーのトーンに合わせて、販売色よりもブランディング色を前面に打ち出す方針です。広告枠をどんどん売っていくタイプではなく、検索連動型広告や SEOなどコンサルティングや運用を得意とする会社として、デザインでうまく表現できると良いと考えておりました」(斉藤氏)。
コーポレートカラーのオレンジ色を基調としたビジュアルは、ロフトワークが複数のデザイン案を提出し、そのなかからベストなものをアイレップが選択するという形で決められていきました。
「“コンサルティング色を出していきたい”とおっしゃっていたので、そこからブレないように注意しました。あまり遊びのあるデザインでもなく、なおかつ地味すぎず、ちょうどその中間ぐらいを狙いました。人物のシルエットのイラストは、イラストレーターの方にラインの特徴が出るよう依頼しました」(ロフトワーク担当ディレクター)。
アイレップの会社案内のユニークな点は、常に最新の情報を盛り込んだ資料を挟み込めるように、名刺も添付できるポケットが付いているところです。ポケットを付けることは当初からの条件でしたが、A4の資料が入るポケットの装着に対応できる印刷会社は多くありません。また、アイレップがコーポレートカラーのオレンジ色を厳密に再現することを望んでいたこともあって、ロフトワークのディレクターは、印刷会社の選定や価格交渉、さらに品質の確保のために力を尽しました。コーポレートカラーをベースにしたデザインワーク、イラスト、クライアントの要望に応えたポケットなど、クリエイティブのクオリティの高さは、ロフトワークのもつ9,000名のクリエイターネットワークの中から最適な制作チームを編成するところにあります。
リニューアルした会社案内を活用するアイレップの営業担当者からは「この会社案内があることで、お客様への説明がすごくやりやすくなった」という声を、新卒採用の担当者からは「使いやすい」という声を頂いています。
「コーポレートカラーを基調にしたデザインは、細部にまでこだわっていただいて、こちらのイメージしていたもの以上のものが出来上がってきたので、やり直しや修正は一度もありませんでした。細かな指示を出さなくても“お任せ”で良いものが上がってきましたから、その分、内容に集中できました。コーポレートカラーをしっかり出してもらうことや、ポケットをつけてもらうことに関して、いろいろなご苦労があったとはつゆ知らず、楽をさせていただきました。テキストに関しては、最後まで度重なる修正にも嫌な顔ひとつせず対応していただきました。完成した会社案内は、社内の評判はもちろんのこと、セミナーに来場された方に配布したとき、以前よりもじっくり読んでいただけている様子が印象に残っています」(斉藤氏)。
リニューアル作業のなかで、さまざまな議論が重ねられ、会社として出していくメッセージを集約できたことは、非常に大きな意味があったと言います。今回実現できたデザインのスタイルや、練り上げたテキストをベースとして、今後もさまざまなツールを制作していきたいとアイレップは考えています。

コーポレートカラーを基調にしたデザインは、細部にまでこだわっていただいて、こちらのイメージしていたもの以上のものが出来上がってきたので、やり直しや修正は一度もありませんでした。細かな指示を出さなくても“お任せ”で良いものが上がってきました。
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