論理的アプローチでクリエイティブの全体像を形成し、製品訴求力を最大化。
| 導入サービス | 【 Webコンテンツ制作 】 【 プロモーションWeb構築 】 |
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| キーワード | 【 Webサイト 】 |
クライアントの要求を隈なく網羅することが正解ではありません。何を一番伝えたいのか。ターゲットの心に響くメッセージは何か。これによって、実現へのアプローチも異なってきます。今回は、プロモーションサイトの制作プロジェクトにおけるロフトワークの貢献について、日本電気株式会社のご担当者にお話を伺いました。
日本電気株式会社(NEC)が運営するビジネス情報サイト「Wisdom(ウィズダム)」。ボーダレスなビジネス世界で勝ち抜くための「次の一手」が詰まったこのサイトは、洗練された貴重な情報リソースとして、経営者に限らず、多くのビジネスマンから高い支持を集めています。
Wisdomの無料会員になると、最新のビジネス動向やITトレンドをはじめ、スキルアップに役立つ情報、ビジネスの成功者に迫るインタビューなど、プレミアムコンテンツが読み放題。この他にも、読者の知りたい情報に応じた3種類のメールマガジンの配信や、プレゼンテーションに使える素材集など、会員限定の多彩なサービスが用意されています。何よりもコンテンツの質の高さ。これが、多くの会員を集めている理由だと言えるでしょう。
そんなWisdomが提供するサービスの1つに「eセミナー」があります。これは、NECの製品やソリューションに関する情報を希望する会員向けのサービスです。具体的には、新しいeセミナーの開催案内をメールマガジンで告知し、そこでの受講希望者に対して、1つのテーマで全2回〜3回にわたるセミナーをオンラインで展開するという流れです。
もちろん、Wisdomの顧客基盤を活用したビジネスチャンスの拡大が狙い。一方の会員にとっては、興味のある情報だけをピックアップして、好きな時間にじっくりと閲覧できるのがメリットです。このeセミナーに、プロモーションツールとしての有効性を見出したのが、“堅牢ノート”とも呼ばれる「ShieldPRO(シールドプロ)」の販売部隊でした。ShieldPROは、“落としても壊れない”、“水や粉じん、熱、震動にも強い”など、多様なビジネスシーンでの幅広い活躍が期待される耐環境性に優れたモバイルノートです。
同社放送・制御販売本部 制御端末販売部のグループマネージャー、加藤雅彦氏は次のように振り返ります。
「我々は23年にわたりファクトリコンピュータを販売してきましたが、ShieldPROは従来製品とは明らかに性格が異なり、幅広い層に対して新しい付加価値を提供できる製品です。TVCMも打ってはいるものの、イメージに終始してしまい、ShieldPROの魅力が今ひとつ伝わらない。従来と同様のプロモーションで新しいお客様を獲得できるのか?という点が一番の課題でした」。
2007年7月、同部では、東京と大阪でそれぞれ約50名の受講者を集めた「ShieldPROインビテーションセミナー」を開催。予想以上の引き合いを獲得したほか、最終的に受注を達成した案件もあり、セミナーの有効性を実感することができました。しかし、第1回目の成功を受けて次を企画しようにも、業務に追われて思うようにリソースが確保できません。しかも、開催にあたっては、会場の手配から当日の準備、開催後のフォローアップに至るまで、莫大な時間と手間、コストを要することも事実です。
とはいえ、さらに進化した最新モデルの発表を控え、プロモーションをより一層強化する必要もありました。そんな折、同社宣伝部からeセミナーの案内があったのです。同時にロフトワークを紹介され、初めてその存在を知ることになります。ロフトワークは、すでに3年以上前からeセミナーの制作に携わっており、これまでに20本以上ものテーマを扱ってきた実績があります。
宣伝部から、ロフトワークの過去の納品物を見せてもらったという加藤氏は、その印象をこう語ります。
「我々が目指すイメージに近かったですね。もともとWebを使ったプロモーションは有効だろうと考えていたのですが、これまでのように自前で制作することには限界も感じていました。より多くのお客様にわかりやすく製品を説明するコンテンツを作るには、実績もあり、全面的に信頼のできる制作会社にお任せするのがよいだろうと判断しました」。
こうして、eセミナーを利用したShieldPROのプロモーションが決定したのです。
「初回のオリエンでまず感心したのが、我々のターゲットとする市場や製品を、事前によく勉強しているなぁということ」と加藤氏。オリエンの内容を受けて、ロフトワークは速やかにヒアリングシートを作成。それは、業界固有の課題やターゲットを整理すると同時に、製品の強みや魅力を明確にすべく、多岐にわたる項目で構成されていました。「ヒアリングシートを通じて、我々も改めて頭の中を整理できましたし、作る側と依頼する側の双方が納得して進められたのがよかったですね」(加藤氏)。
さらにロフトワークは、ヒアリング結果をもとに、具体的なストーリーを組み立てて提案。訴求ポイントが確実に押さえられたシンプルでわかりやすいストーリー展開が評価され、特に大きな変更は発生しませんでした。また、具体的な表現手法については、同社ラグビー部「グリーンロケッツ」が登場するCMとの統一感を重視することで合意。セキュリティ関連コンテンツの中で「会社を守り隊!!」として活躍する「グリーンロケッツ」の、既存のキャラクターを使用することになりました。Wisdomでもすっかりお馴染みのキャラクターです。
制作開始までの一連のプロセスを振り返り、加藤氏はこう強調します。
「とにかくヒアリングのかけ方が違う。マーケティングの手法を駆使されているな、という印象でした。eセミナーの構造を作るのに必要なポイントを的確に引き出し、論理的に組み立ててくれました。タイトなスケジュールにもかかわらず、ここまでスムーズに進められたのも、準備段階での情報整理がいかに重要だったかを物語っていると思います」。
単にクライアントの要望を網羅するだけでは、ともすると、情報ばかりが豊富で焦点がぼやけてしまいます。クライアントとの共同作業を通じて、何のために、何をテーマに、どのポイントを訴求すべきかを最初に明確にしたことで、プロジェクト全体を通じてブレとムダのない訴求を実現できたと言えるでしょう。また、提案時に使用したストーリーシートは、実作業に携わるクリエイターが、制作段階であらぬ方向へと走らないようにする意味でも、重要な役割を果たすことになります。
こうした過去の経験に基づく綿密かつ精度の高い準備作業を経て、「過酷な現場で闘うShieldPRO」というテーマで全2回にわたるオンラインセミナーを制作。ロフトワークは、会員の誘因材料となるメールマガジンの原稿作成までを担当しました。校正段階でもほとんど修正が発生することなく順調に進行。実質的な制作期間が約2週間という厳しい条件の中でも、既存のキャラクターを活かした、リズム感と親近感にあふれるeセミナーが完成しました。
「とにかく、お客様が最初から最後まで一貫して協力的だったことが大きいですね。もちろん、ご満足いただけるクオリティへと磨き上げるために、初期段階でのヒアリングを徹底したり、過去の納品物を参考にしながら改善や工夫を重ねたりなど、当社ならではのノウハウを発揮しました」と、ロフトワークのディレクターは語ります。
2008年2月に配信されたShieldPROのeセミナー。その効果は予想以上に大きく、2007年に東京と大阪で開催したセミナーに匹敵する十分な手応えを得られたといいます。資料請求者には全員プレゼントというインセンティブがあったものの、冷やかし的なものは皆無。実機の貸し出し依頼も舞い込み、次のビジネス展開への足がかりとして、eセミナーが有効に機能したことが証明されました。
「1つだけ我々自身の反省点を挙げるとすれば、Wisdom会員への最初のメール配信の段階で、ターゲットをもう少し絞り込むべきだったかなと。そうすれば、さらに確度の高い反応が得られたかもしれません」と加藤氏。それでも、オフラインのセミナーにかかる手間やコストを考えれば、「投資に値する十分な効果。しかも、ロフトワークの協力のおかげで期待以上のものができましたし、ずいぶん楽をさせてもらいました」と笑います。
さらに、社内からも思わぬ反響がありました。たまたまShieldPROのeセミナーを目にした静岡支社の販売部隊から、コンテンツを再利用して地域内でのプロモーションに役立てたいとの要望が上がってきたのです。そこで、宣伝部の了解を得て、静岡支社が自らの顧客リストに対してオンラインセミナーを実施。地域を特定しての展開だったにも関わらず、全国区でのeセミナーと同程度の反応が得られたことに、加藤氏も驚きを隠せません。
「他の地域からも要求があれば、今後もコンテンツの活用を促していきたいですし、積極的に紹介していきたいと考えています。全国エリアのプロモーションは比較的お金がかけられますが、ローカルエリアで行う場合は大規模なことはできませんから、どうしても手作りになってしまいます。そういう意味でも高いメリットを感じています」(加藤氏)。
2008年度のShieldPROのプロモーションは、Webによる情報配信が中心になるとのこと。製品訴求のアプローチに新たな可能性を見出したShieldPROが、モバイルマシン市場にパラダイムシフトを起こす日も近そうです。

とにかくヒアリングのかけ方が違う。マーケティングの手法を駆使されているな、という印象でした。eセミナーの構造を作るのに必要なポイントを的確に引き出し、論理的に組み立ててくれました。タイトなスケジュールにもかかわらず、ここまでスムーズに進められたのも、準備段階での情報整理がいかに重要だったかを物語っていると思います。
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