シニア世代向けのコミュニティ(SNS)サイト「slownet(スローネット)」を運営する日本テレネット株式会社は、豊かなスローライフを応援することで、利用者の満足と信頼の獲得を目指しています。同社が2006年10月よりスタートさせた「日刊ブログ新聞 ぶらっと!」は、「スローライフ」と「まちづくり」をコンセプトとして、47都道府県に暮らす会員自らが地域ライターとなり、各自の暮らしや地域の動きをレポートするという全国規模のコミュニティメディア(SNSサイト)です。いわゆるSNSサイトとは異なり、誰でも無料で自由に参加でき、個人が生成した情報を仲間うちで楽しむだけではなく、より多くの人たちに“見せる”ことを主眼としているのが大きな特徴です。
ターゲットは、「slownet」と同じシニア層。定年を迎えたシニア層には写真を趣味とする人たちが多いこともあり、地域の話題を、撮影した写真と一緒に伝えられるようになっています。特に、日本列島のまさに“今”を、投稿写真で見せていくコンテンツ「スローグラフ」は、たとえば初日の出や桜前線など、各地の動きを時系列で追うといった展開も可能で、高い関心を集めています。これは、閉じた世界では絶対に実現できなかったコンテンツです。
サイトの構築にあたっては、「slownet」の構築から携わってきたロフトワークが、デザインとXHTMLコーディングにおいて全面的に協力。「時代は写真だ!」とする同社の考えに基づき、写真が重要なコミュニケーション手段であることを伝えられるような構成であること、シニア層に対する固定的なイメージを払拭することなどが求められました。その要望は「上品さを維持しつつ、やわらかくて、あたたかく、さらに明る過ぎず、落ち着き過ぎず、それでいてアクティブなデザイン」といった難しいもので、微妙なさじ加減が必要となりました。日本テレネット株式会社の西原正晴氏は、デザインを決定した経緯について次のように語ります。「プロジェクトの開始にあたっては3社のデザインコンペだったのですが、ロフトワークの提案がもっともバランスよくまとまっていたこと、サイトが目指す方向に合致していたことから、全員一致で決まりました」。
同社にとっては、サイト全体のデザインだけでなく、タイトルロゴ1つをとっても非常に重要でした。タイトルロゴはサイトの象徴でもあり、イメージづくりに大きく貢献するものです。ロフトワークの巨大なクリエイターネットワークには、書家として活動するクリエイターも数多くいます。そこでロフトワークは、彼らに「ぶらっと!」の文字をデザインしてもらい複数案を提出。納得のいくまでブラッシュアップを重ね、最終的には、同社の名刺にも印刷されるほど、満足度の高いロゴを完成させることができました。「サイトの名称や雰囲気とうまく融合しており、メンバー内でも好評です」(西原氏)。
一方で、納期との戦いもありました。オープン予定が先に決定していたため、納期厳守が絶対条件だったのです。モックアップHTMLの作成、システムの組み込み、デザイン、コーディングが同時進行することになり、さらに関係者の強い思い入れもあったため、「各方面からの依頼やニーズを収集するのに大変苦労しました」と西原氏は振り返ります。
実際、「slownet」のシステム仕様をベースに開発できたものの、短期間で約150ページを完了させるには、タイトなスケジュールの中で効率的にプロジェクトを進行させるための工夫が必要でした。こうした短期間のプロジェクトでも、量および質の双方の要件を確実に満たすこと。これがロフトワークの得意とするところでもあり、そのための豊富なノウハウや経験に加えて、必要なリソースを柔軟かつ迅速に手配できるのが強みです。
こうして「日刊ブログ新聞 ぶらっと!」は、同社のあらゆるニーズをクリアし、納期どおりにオープン。既存の「slownet」会員を中心に会員数はあっという間に増え、まさに“日刊”と呼べるにふさわしい全国各地の新鮮なニュースであふれています。みんなで作り上げていく雰囲気を伝えるあたたかいサイト、という当初の狙いどおりに、多くの会員がぶらっと読んで、ぶらっと書いて、自らの足跡を残すことで情報発信の醍醐味を味わっています。
【 関連情報 】
ロフトワークでは、様々な規模や業種のウェブサイト制作をご支援しています。
デザインを始め、SNSシステム開発やECサイト立上げにも対応可能です。
詳しくは、「ロフトワークのウェブサイト制作」をご参照ください。
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