エースホームは、半世紀以上にわたって住宅一筋に取り組んできたハウスメーカーのエス・バイ・エルと、住宅建材No.1メーカーであるトステムが、2001年11月に共同出資して設立された住宅フランチャイズ(住宅FC)企業です。エス・バイ・エルとトステムの高い技術力をそのまま継承し、住宅FCとしては最後発ながらも、全国に50の加盟店を抱えて住宅の供給事業を展開しています。
住宅供給本来の特性であった地域密着型の体制で、お客様のご満足にしっかりとお応えする住まいづくりと、末長い信頼関係を何よりも大切に考え、全国各地の加盟店では、イベントや見学会を開催し、地域の方々に理解と共感を得ています。
フランチャイズという業態上、当然ながら、全国各地の加盟店がお客様との接点となり、その活動のあり方が収益を左右すると言っても過言ではありません。したがって、コーポレートサイトにおいても、エースホームが提供する商品の良さを伝えると同時に、各加盟店の情報をより魅力的な形で、できるだけリアルタイムに提供できることが求められます。
創業当時に立ち上げたサイトは外部の業者に制作を委託しており、コンテンツが増えるごとに更新作業にかかるコストがかさみ、タイムリーに更新したくてもできないことが多くなっていました。この問題点への解決策として、同社はWebオーサリングツールであるAdobe Dreamweaverを購入。社内で更新作業を行える環境を整え、必要なときにすぐに情報を発信できるようにしました。
しかし、残念ながら期待していたような効果は得られませんでした。Dreamweaverの使用経験者がいないだけでなく、HTMLに関する知識など皆無のWeb制作未経験者ばかりだったため、更新作業が追いつかずに、かえって苦労することになってしまったのです。それだけではありません。特にルールを設けることなく、場あたり的にコンテンツを追加していったために、サイト全体の統一感も失われつつありました。
そんなとき、タイミングよく出会ったのが、ロフトワークです。情報収集を進める中で、ロフトワークのコーポレートサイトを通じてCMSのことを知り、さっそく問い合わせを行いました。さらにタイミングがよいことに、東京ビッグサイトで開催されていたイベント「Web2.0 マーケティングフェア」(2007年5月16日~5月18日)にロフトワークが出展中で、すぐに会場に足を運んでCMSのデモを見ることができました。
実際の管理画面で、運営サイトのページ作成や更新作業、作業内容がページに反映されていく様子などを体験し、運用の具体的なイメージやCMSのメリットを実感した同社は、すぐに導入を決断。8月初旬には、新しいテレビCMの放映が予定されており、それまでにリニューアルを完了させたいとの強い思いから、結論を先延ばしにする余裕はありませんでした。こうして、CMSを使ったコーポレートサイトの全面リニューアルに踏み切ったのです。
ロフトワークが担当したのは、CMSを活用したサイト構築とトップページのFlash制作です。ビジネス戦略上、納期を譲れない短期間でのプロジェクトとなったため、ロフトワークはCMSをできるだけシンプルな設計にするよう考慮。また、ロフトワークのクリエイターネットワークを活かして、メインのデザイナーと複数名のコーダーからなる開発チームを構成し、作業のスピードアップを図りました。
同社の期待は、ロフトワークとのプロジェクトを通じて、現状の課題に対する解決策というだけでなく、長期的な視点での可能性の広がりという意味でも、着実に現実のものとなっていきました。加盟店スタッフの写真やコメント、イベントの紹介など、コンテンツの中心となる加盟店情報を頻繁に更新できるように、また加盟店のスタッフ自らが更新作業を行えるように、わかりやすいテンプレートを用意したり、アカウントごとの権限設定が行えるようにしたり、リニューアル後の運用に主眼を置いたといいます。
2007年8月1日のリニューアルオープンを目指して、とにかく納期を厳守することにプライオリティが置かれたプロジェクト。とはいえ、決して急ぐあまりに質の面が犠牲になることはありませんでした。コーポレートサイトとしての見栄えのよさに加えて、問題となっていたデザインの統一感、ユーザビリティの改善という意味でも、全面リニューアルによって大きく前進したと言えます。
こうして誕生した新しいサイトは、キャラクターのかわいらしさを活かしたシンプルなデザイン。リンク切れの多発やポップアップの多用が操作性を悪くしていた過去のサイトに比べて、すっきりとした構成になっています。これなら、各加盟店の欲しい情報にも、すぐにアクセスすることができます。
最大の成果は、更新作業にかかっていた時間を劇的に短縮できたこと。加盟店から上がってくる情報の掲載依頼にもすばやく応えられるようになりました。これまでは、公開希望日の数日前までに掲載依頼をするといった制限を設けていたのが、直前でも対応できるようになり、加盟店からの掲載依頼も増えています。これがサイト全体の活性化につながっていくことは間違いありません。
現在でも、実際に住宅を購入された「お客様の声」を掲載するなど、お客様とのコミュニケーションを大切にしている同社ですが、今後は、ブログの活用にも期待がかかります。フランチャイズは、加盟店による地域密着型の活動が起点です。オンラインで加盟店とお客様とのダイレクトなコミュニケーションを強化することができれば、夢のマイホームに思いを馳せる人たちに、もっと身近に、もっとリアルに、エースホームの魅力を感じてもらえるはずです。
ただ単にかっこよさそうに見せるだけなら簡単かもしれません。ロフトワークは、CMS構築という提案を通じて、困っていることの解決策をズバリ提示してくれただけでなく、将来的な展開も見据えて何ができるかを見せてくれた会社です。当社は、そこを評価しました。会社案内やコーポレートサイトにもたくさんの導入事例が紹介されていて、読んでなるほどと思える信頼性の高い実績からも、「ここなら大丈夫」という思いを強めましたね。
サイトを訪れた人たちからは、「すっかりリニューアルしてステキになりましたね」というお褒めの言葉も届いています。これは、文章や画像の大きさ、配置にもひと工夫加えたことで、すっきりとしたデザインを実現できたこと、それによって使い勝手が向上した証拠だと思います。CMSの部分はもちろんですが、見栄えという点でも優れたデザインを提案していただけたロフトワークには、とても感謝しています。
CMSの構築にあたっては、比較的シンプルな設計にすることで、短期間でリニューアルを達成できるようにしました。また、テンプレートが25枚と限られている中で、できる限りの回遊性を実現できるよう工夫しました。CMライブラリを作りたいというご要望にも、CMSだからこそ容易に対応することができたのだと思います。
なにより、お客様がとても協力的だったことも、プロジェクトの成功要因の1つでしょう。仕様作成段階では、通常3週間程度かかるところを、打ち合わせの機会を積極的に作っていただいたおかげで2週間に短縮できました。お客様とクリエイターとがチームとして一体となっていく過程を楽しく体感することができました。
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