京橋エリアのランドマークともなっている「INAX:GINZA」は、2007年6月、株式会社INAXがかつてのショールームを改装し、新しいコンセプトのもとにリニューアルオープンしたユニークな空間です。ターゲットは、主に建築業界に携わるプロフェッショナルたち。住まいづくりのための上質の素材、優れた技術、厳選された情報が集積する空間に足を踏み入れると、そこには訪れる人の感性を刺激する価値ある体験が待ち受けています。
クオリティ・カンパニーでありデザイン・カンパニーであり続ける同社が目指すのは、「世界が振り向く日本の生活美」。「INAX:GINZA」は、経営理念にもある「環境美」という言葉を具現化することで、INAXブランドの世界観を肌で感じてもらい、INAXならではの提案へとつなげるマーケティングスポットなのです。
▲ 「環境美」を具現化した空間、INAX:GINZA
リニューアルオープンに合わせて公開した「INAX:GINZA」のホームページでも、その洗練された上質なイメージはしっかりと共有されていました。デザイン性の高さで関心を惹き、期待感を高め、最終的に足を運んでもらうことが目的です。また、「INAX:GINZA」では、ギャラリーやイベントスペースを利用した各種展示会やセミナーなども開催しており、Webサイトによる情報発信は集客への強力な導線となります。
しかし運用開始後しばらくして、タイムリーかつ効果的に情報を発信できないことにもどかしさを感じるようになりました。htmlベースではどうしても更新性が低く、現場の担当者がダイレクトに情報を発信することもできません。「INAX:GINZA」の魅力を十分に“伝える”ためにはスピードも必要でした。一方で、更新作業を任されていた部門の負荷も高まりつつあり、早い段階でこの点を改善したいと考えた同社は、CMSの導入検討を本格化させます。
▲ 株式会社INAX マーケティング企画部
インターネット戦略室 小野 恭裕様
社内でブログ型CMSの導入経験はあったものの、誰でも簡単にサイト管理ができる仕組みとしては限界を感じていたという同社。「どのCMS製品がフィットするのか?」という観点で情報収集を進める中で、ロフトワークのセミナーにも参加しました。これがロフトワークという制作会社を知り、今回導入したWebRelease 2について理解を深めるきっかけとなったのです。
同社にロフトワークへの発注を決断させたのは、何よりWebRelease 2に関する豊富な導入実績でした。今回はデザインを根本から見直すリニューアルではなく、CMS導入を成功させることが優先されたこともあり、多くの事例を通じてロフトワークに蓄積されたCMS導入のノウハウや経験がこのプロジェクトの鍵を握ると考えたのです。ロフトワークに提示された要件も、「外部に向けて積極的に情報を露出する仕組みと、誰にでも安心して更新を任せられるようなWebサイトの実現」でした。
▲ CMS導入のノウハウが凝縮された仕様書
こうしてスタートしたプロジェクトでは、同社が決定したリニューアル範囲に基づいて、ロフトワークが仕様設計からサイトデザイン、コーディング、CMSテンプレート開発、運用レクチャーまでをトータルに担当。CMSテンプレートの導入対象となったのは、更新頻度の高い「トップページ」と「INAX:GINZA概要」、「イベント」の3ページです。その他、CMSの導入に伴い、一部のページを対象にデザイン調整を行うことになりました。
仕様の検討にあたりロフトワークは、既存サイトの課題を改めて見つめ直し、UIや情報への到達率、サイト内回遊率にも改善の余地があると判断。単に更新性を高めるのではなく、Webサイトを訪れる人たちの目線でもプラスアルファの提案力を発揮しました。
同社マーケティング企画部インターネット戦略室の小野恭裕氏は、「もう少しこうしたらもっと良くなるといった、我々の頭の中にはなかったアドバンストなご提案をたくさんいただけたのは、大変ありがたかったですね。常に対応が前向きで、提案力、企画力がある会社だなと感じています」と高く評価します。
「現場の担当者を意識し、とにかくシンプルで使いやすい仕様を心がけました。一方で、既存サイトの世界観やデザイン性を損なわないように注意しつつ、情報をいかに効果的に配置するかという点ではずいぶん悩みました」と振り返るのは、ロフトワークのディレクターです。
この点については、「デザイン面で制約があったことで、苦労した部分もありました。最初にご提案いただいた3パターンのデザインから方向性を1つに絞り込み、そこからさらに数回にわたるやりとりを経てブラッシュアップしていきました。そんな中でも、最後まで非常に粘り強くクリエイティブ面の提案をしていただけたなという印象です」と小野氏。ロフトワークの熱意は、十分に伝わっていたようです。
リニューアル作業の完了後も、ロフトワークは現場の担当者3名に対して運用レクチャーを実施。これが功を奏し、運用を開始して以来、現場からの問い合わせはほとんどないとのこと。問題なく運用できている様子が伺えます。
▲ ブラッシュアップの末、ご担当者も納得のリニューアルが実現
今後はCMSを社内インフラの一部として位置づけ、他のサイトに応用したり、新規案件に組み込むといった横展開を計画しており、ロフトワークがCMS構築のノウハウを発揮する場面はまだまだありそうです。いいものを作りたい、という強い思いは共通です。「INAXだからできること」に「ロフトワークだからできること」が寄り添えるよう、ロフトワークの挑戦も続きます。

もう少しこうしたらもっと良くなるといった、我々の頭の中にはなかったアドバンストなご提案をたくさんいただけたのは、大変ありがたかったですね。常に対応が前向きで粘り強く、提案力、企画力がある会社だなと感じています。
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