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1988年の創業以来、有機・低農薬野菜および無添加食品の宅配事業を展開してきたらでぃっしゅぼーや株式会社。2007年7月、既存の会員制宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」から誕生した新ブランド「PICODELI(ピコデリ)」は、働く女性のためにプロデュースされた、無添加な調理済み食品の宅配サービスです。このサービスの立ち上げにあたり、CMSをベースとしたECサイトの構築を手がけたのがロフトワークでした。
無添加食品の宅配サービス「PICODELI」コマースサイト開発
同社が、サイトの使い勝手もさることながら、ブランディングの観点から見た目にもこだわったのは、「ありそうでなかったサイト」を実現したいという強い思いがあったからです。実際、食品を取り扱うサイトには珍しく、黒を基調にエッジをきかせたシックな雰囲気は誰の目にも印象的でした。しかし、どんなサイトにも「使っていくうちに見えてくること」はあるものです。
PICODELIが提供する高付加価値商品を購入してもらうためには、まず同社の理念やこだわりに共感し、理解してもらうことが大前提となります。したがって、利用者がこれらの情報に早い段階で接触できるような仕組みが不可欠です。また、サイトが使いにくい、わかりにくいといった印象を与えれば、なかなか購入には結び付きません。この点について、同社Webプロデューサーの山本陽子氏は次のように振り返ります。
「複数のアンケート調査の結果から、導線やユーザビリティなど、さまざまな反省点が見えてきました。黒を基調としたデザインも、好感触を示す人ばかりではなく、逆に抵抗を感じている人がいる。つまり、本来魅力だったはずの部分が欠点になり得ることにも気づかされたのです。そこで、画面の向こうにいるお客様目線での改善をしていきたいと考え、デザイン性の高さを損なわずに、それを “わかりやすさ”に変えることを目指しました」。
早い段階でより良い方向へと舵を切るべく、二次開発を決断した同社は、今回の改修内容を精査した上でロフトワークに相談。一次開発で満足のいく仕上がりに貢献したことを評価し、引き続きリニューアルを依頼することにしたのです。
再びプロジェクトを任されたロフトワークは、同社の意向をヒアリングする一方で、アンケート調査のローデータを入手し、独自に分析。現行サイトの長所と短所を洗い出すと同時に、改修のポイントを改めて整理し直し、改善に向けた施策を導き出しました。改善のテーマは、「みんながすぐわかるサイト」。すなわち、わかりやすい(導線の確保)、使いやすい(ユーザビリティの向上)、見やすい(デザインの改善)サイトです。
▲ データをもとに、「わかる」サイトを目指して改善ポイントを提案
具体的な施策としてロフトワークが提示したのは、「疑問や不安をすぐに解消できること」「商品がおいしく見えること」「情報をユーザー目線で整理すること」の3つ。これらを柱として色味、デザイン、仕様を再考し、訪問者の購入意欲を後押しする魅力的な「PICODELI」へのブラッシュアップを図りました。
「ベンチマークサイトとの比較なども行いながら、こうしたい!という気持ちと、今回のリニューアルの目的とを見据え、両方の観点から納得のいくポイントを探っていきました。また、やりたいこと、大事にしたいことに優先順位を付けて作業範囲を策定しました」と、ロフトワークのディレクターは語ります。
「ディレクターがいなければ、おそらく後手後手になってしまうようなプロジェクトも、ロフトワークの持つスキームを活かして、前回同様、確実に進行していただけました。一次開発を一緒に経験してきた経緯もあり、ご提案いただくものはニーズがきちんと反映された非常に満足度の高いものでしたし、デザイン案に関しても当社のイメージとのズレがまったくなく、大変スムーズでしたね」と山本氏。
リニューアルしたサイトはがらりとイメージを変え、白を基調に、差し色にはロゴともマッチするグリーン、中間色には温かみのあるベージュを採用。また、安心して買い物を楽しめるように、誰もが欲しい情報を目立つ位置に配置したり、近接した商品でも見やすくしたり、情報が直観的に理解できるようにレイアウトを変えるなど、きめ細かな配慮がなされています。
▲ リニューアルを経て、より一層「使いやすさ」に配慮したサイトに生まれ変わった
さらに、フレキシブルにコンテンツに対応できるように開発されたテンプレートが功を奏し、運用面での使い勝手も向上。作業時間も大幅に短縮されています。山本氏も、「非常によくできていると思います。これぞCMSの真骨頂ですね」と絶賛。ただ、「どんなにテンプレートが素晴らしくても、そこにいかに魅力的な情報を埋め込めんでいけるかが本当の勝負。ここに当社のセンスが問われてきます」と山本氏は強調します。CMSをどこまで使いきれるかが今後の課題になりそうです。
今回のリニューアルを、「PICODELI」のさらなる成長に向けたマイルストーンの1つに過ぎないとする同社。食をめぐるさまざまな問題を背景に、「食の安全、安心」が揺らいでいる今だからこそ、より多くの人びとに愛されるブランドになることが大きな意味を持っています。

ディレクターがいなければ後手後手になってしまうようなプロジェクトも、ロフトワークの持つスキームを活かして、前回同様、確実に進行していただけました。ご提案内容はニーズをきちんと反映した満足度の高いものでしたし、デザイン案も当社のイメージとのズレがなく、大変スムーズでした。
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