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ヤマトグループの情報処理会社であるヤマトシステム開発株式会社は、グループ企業のITシステムを支える他、あらゆる業種・業態の企業に向けて多様なITサービスを提供しています。そんな同社にとっても、Webサイトは情報発信の一翼を担う重要な存在です。
しかし、DMやテレアポといった従来の営業スタイルを継承してきた同社は、2006年3月にコーポレートサイトをWebRelease 2でCMS化したものの、ビジネスチャンスの獲得を目指した積極的なWebサイトの活用には至っていませんでした。営業スタイルの変革を念頭に、Webサイトの可能性を模索していた同社経営戦略室 事業推進グループ アシスタントマネージャーの金子典正氏は、こう振り返ります。
2006年3月からリニューアルを決断する過程
経営戦略室 事業推進グループ
アシスタントマネージャー
金子 典正氏
「B2BではWebサイトによる販促はうまくいかないだろうとの思い込みがあり、そもそも社内からの期待感が少なかったのも事実。それでも2008年2月頃から、実験的にWebサイトの表現を見直してみたり、広告戦略を変えてみたりするうちに、手応えを感じてもらえるようになりました。同時に、現状のWebサイトの限界が見えてきたのです」。
問題として指摘されたのは、お客様視点で見たWebサイトの価値。平均で約50%、最大70%にも上る直帰率の高さや、横ばいを続けるコンバージョン率が改善の必要性を物語っていました。コストをかけ、効果的な手法を駆使して集客しても、これでは意味がありません。自社都合ではなく、お客様のためのWebサイトを実現するため、同社はコーポレートサイトのリニューアルを決断しました。
解決が優先されたのは、主に「ユーザビリティの向上」と「問い合わせ数の増加」の2点。これまでは、比較的CMSのテンプレートに自由度を持たせていたことで、各部門が更新する詳細ページはデザインがバラバラ。Webサイト全体の統一感が失われかけていました。
また、事業部を切り口にカテゴリーが分類されており、その先のサービスを求めるお客様にとって、どこに何があるのかが直観的に伝わりにくい状態でした。これらの改善を第一に、一方の「問い合わせ数の増加」という観点では、エントリーフォームの見直しに加え、Webサイトによる販促効果を促す強力な“仕掛けづくり”が求められたのです。
2006年のCMS導入に続き、再び今回のプロジェクトを任されたロフトワークは、同社のリクエストを踏まえて改善策を検討。ユーザビリティに関しては、統一感を維持していくためのデザインレギュレーションの策定と、サービスを切り口としたカテゴリー分類への変更をポイントに、リニューアル後のイメージを提案。Webサイトの大枠を固めていきました。
同時に 、“仕掛けづくり”に効果的なアプローチには「CMSEO(CMS+SEO一括導入サービス)」を紹介。CMSEOは、ロフトワークとアイレップとの協業によるサービスであり、Webサイトのゴールに合わせて、SEO対策の施されたCMS設計が行える点が特徴です。リニューアル後の本格的なSEO対策を見据える同社にとっては、まさにうってつけのサービスでした。
経営戦略室 経営企画グループ チーフ
大木 慎也氏
同社経営戦略室 経営企画グループ チーフの大木慎也氏は、「いざSEO対策を実施しようとしたときに、テンプレートのせいでページを変更できないとなると身動きが取れません。以前からこの点を認識していた当社にとって、早い段階でSEO対策の土台が作れるCMSEOは良いチャンスでした」と語ります。
CMSEO採用の決定を受けてロフトワークは、アイレップの監修のもと、検索エンジンに対して正しくマークアップされた構造を定義した他、ページごとのターゲットを想定し、適切なタイトルやキーワードなどのメタ情報を設定。さらに、リニューアル後の運用に活かせるように、ガイドライン、仕様書に落とし込んで納品しました。
構造変更を伴う大掛かりなリニューアルでありながら、プロジェクトは約4カ月間というタイトなスケジュールで進行。とにかく緊密なコミュニケーションを心がけたロフトワークに対し、金子氏は、「納期を最優先することは可能ですが結果はこうなりますとか、このレベルを目指すならこれだけの作業期間が必要ですなど、必ず明確な理由と一緒に選択肢を示してくれます。たとえ予定より遅れても納得の上で進めることができ、社内への説得もしやすかったですね」と評価します。
さらに、「単なる御用聞きではない。制作パートナーとして、間違っていることには正直にNOと言ってくれるので、とても助かりました。内部の人間は、どうしても引き算ができません。あれもこれもと盛りだくさんになり、本来訴求すべき点が薄れていくところを、むしろ足りないぐらいにコントロールしてくれたことが、良い結果につながったのだと思います」と大木氏。
完成したサイトはお客様視点の軸を豊富に用意
2009年5月に新しく生まれ変わったコーポレートサイトは、社内からの評判も上々。訪問者数は15%~20%アップ、直帰率も40%近く減少しているとのこと。セミナーの申し込み数も順調に推移しており、うれしいことにリピート率も高まりつつあります。金子氏は、「ホームページをリニューアルしませんか?という売り込みが減ったのも、ある意味成果の1つかもしれませんね」と笑います。
当面はコンテンツの充実が大きな課題であり、「食品に例えるなら包装を変えただけ。味はどうなのか、きちんとお客様の心にささっているかどうかを検証しつつ、サイトを成長させていきたいですね」と大木氏が語るように、CMSEOの価値も含め、本当の意味でリニューアルの成果が発揮されるのは、いよいよこれからと言えそうです。

納期を最優先することは可能ですが結果はこうなりますとか、このレベルを目指すならこれだけの作業期間が必要ですなど、必ず明確な理由と一緒に選択肢を示してくれます。たとえ予定より遅れても納得の上で進めることができ、社内への説得もしやすかったですね。

単なる御用聞きではなく、制作パートナーとして、間違っていることにはNOと言ってくれる。内部の人間は、どうしても引き算ができません。あれもこれもと盛りだくさんになり、本来訴求すべき点が薄れていくところを、むしろ足りないぐらいにコントロールしてくれたことが、良い結果につながったのだと思います。
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