Home > 実績とお客様の声 > オムロン株式会社 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
制御機器・FAシステム事業、電子部品事業、車載電装部品事業、社会システム事業、健康医療機器・サービス事業という5つの事業を展開する、電機機器メーカ大手のオムロン株式会社。なかでも製造業の「ものづくり」をグローバルにサポートしているのがインダストリアルオートメーションビジネスカンパニー(以下、IABカンパニー)です。
そのIABカンパニーの総合商品情報サイトが「オムロン制御機器インターネットサービス(愛称:I-Web Japan)」。主に製造業の研究/開発、設計/生産技術、品質管理/保全などの担当者に利用されており、1996年の開設から今年で13年を迎える老舗のサイトです。
「I-Web Japan」は日本ブランド戦略研究所調査の「BtoBサイトランキング2009」においても2007年から3年連続での総合1位の評価を得ています。そして、さらなるサイトコンテンツの品質向上のため、「I-Web Japan」運営チームであるグローバルサービスセンタカスタマサポートセンタWEB推進課は、次の一手を昨秋から検討し始めていました。
IABカンパニーが持つ製品群は豊富で、「I-Web Japan」で掲載する商品情報も膨大になります。個々の商品についてはWEB推進課よりも各商品担当者の方が当然詳しい。それゆえに、PR強化への「スペシャルコンテンツ」の制作は各事業部門が独自に手がけ、それらをWEB推進課がとりまとめて掲載する仕組み・体制でした。
内容が濃く品質の高いコンテンツを作れる反面、課題がないわけでもありませんでした。各事業部門が制作したコンテンツのデザインやスタイル、書式などがバラバラで、統一感を出しにくくなっていました。
問題の解決手段として、CMSツールの活用に着想しました。その理由について、プロジェクトの指揮を執ったWEB推進課主事の西川慈恩氏はこう語っています。「ツールを使えば、レギュレーション(規制・規則)に沿って各商品担当者がコンテンツを制作してくれるため、必然的に統一感が出てユーザーが見やすいコンテンツになると考えました」。
西川氏は昨秋からCMS導入の検討を開始。安価で短期間に導入できるCMSと、それを実現できる制作会社を選定した結果、ロフトワークに任せることを決断しました。
ロフトワーク主催のCMSセミナー
きっかけは、ロフトワークが今年1月下旬に開いた「導入企業の実話から学ぶ!CMS導入成功の秘訣セミナー」に西川氏が参加したことでした。「CMSの導入実績が多い点ももちろんですが、さまざまな種類のツールを活用している点がセミナーから伝わり、好感を持ちました。1つのツールありきではなく、ユーザーの要望に沿って柔軟にツールを選択してくれそうな印象があったからです」と、西川氏はロフトワークに発注した理由を語っています。
構築終了までの期限は2009年3月で、作業期間は2か月という短期間。具体的な内容を詰める打ち合わせが急ピッチで進み、ロフトワークのディレクターと相談の結果、WebRelease 2をもとにサイトを構築することになりました。
西川氏がこだわったのは、各事業部門の担当者がコンテンツを可能な限り“自由に”制作できること。一般的に、ゼロからページを手作りで制作する(スクラッチ)のと、ツールを活用して構築するのでは、スクラッチのほうが自由度は高まります。CMSを活用することで制約が生まれ、各商品の担当者に使ってもらえなかったり、不満の声が上がったりでは本末転倒。ツールを使いながらも自由度が高いCMSとしてWebRelease 2に白羽の矢が立ちました。
わずか2か月しかない開発期間でも、ロフトワークは予算の範囲内で要件を実現するため、微細な部分まで工夫を凝らしました。たとえば、既存コンテンツで必要な要素を精査して「トップ」「カテゴリトップ」「詳細」の3テンプレートに全て格納。これにより、各事業部門が制作した様々なコンテンツのデザインや書式を統一してのページ生成を可能にしました。
エクセルから直接出力可能な「表組ジェネレータ」導入
また、製品スペックを表で示すことが多い「I-Web Japan」では、表の作成作業は必須です。ただ、WebRelease 2では、表作成は可能でも入力が複雑になりがち。そこで、エクセルの表からコピー&ペーストで直接出力可能な「表組みジェネレータ」を導入することで、入力者の使い勝手を大幅に向上させました。さらに、利便性を追及し、WebRelease 2とは別に管理されていたサイトのヘッダ・フッタもコンテンツの更新時に簡易プレビュー表示を可能にし、実際の掲載イメージを把握しやすい環境も実現しました。
運用担当者への負担を軽減するこれらの要件を、ロフトワークは持ち前のノウハウとアイデアで確実に具現化していきました。
スケジュール通りにCMS構築を終え、まずCMS適用第一弾として「I-Web Japan」の歴史を振り返る特別コンテンツを、WEB推進課が制作しました。今後はWEB推進課が制作するレギュラーページの制作・更新でも活用を予定。カスタマサポートセンタ セミナ・教育課が提供するセミナー情報の紹介コンテンツの制作にも導入しました。そして、これらの運用ノウハウを生かして、各商品担当者に新CMSを活用してもらうスケジュールを進めています。
新CMSで制作したコンテンツ。運用担当者の負荷を軽減するための仕様を随所に実装
「各事業部門が開発した商品をたくさんのお金をかけてPRすることが、今はなかなか難しい。今回のCMSを各事業部門が積極的に活用して、従来よりも制作コストを抑えつつ、顧客への情報提供が活性化されていく。そんな状況を楽しみにしています」と西川氏。
まだ現時点ではテスト稼動で具体的な効果を実感するのはこれからですが、コスト削減やコンテンツの品質向上など、さまざまな面で成果を期待しています。

ロフトワークは、「“一般的な”Web制作会社とはちょっと違うな」という感じ。CMSにしてもツール自体を作ることにこだわるのではなく、既存のツールとユーザーの要望をうまく組み合わせて短期間で限られた予算のなかで構築してくれました。かなり厳しい納期でお願いしましたが、常に前向きな対応で頑張って頂けたことに感謝しています。
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