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日本放送協会(NHK)に関するテキスト・書籍・雑誌の制作・販売などを手がける株式会社日本放送出版協会(NHK出版)。出版業をメインに据えるものの、NHKが持つ楽曲の著作権管理や情報発信も同社の重要なミッションで、音楽事業部がその役割を担っています。
株式会社日本放送出版協会 音楽事業部
チーフ・プロデューサー 田中 範明氏
音楽事業部では、2009年6月に独自のWebサイトを新設することを決定。その背景と理由を音楽事業部でチーフ・プロデューサーを務める田中範明氏はこう語っています。「NHKの番組で使用された音楽には『どこで買えるのでしょう?』というお問い合わせを良く頂きます。レコード会社よりサウンドトラックがリリースされている作品に関しては、商品内容に関する露出もありますが、PC配信、着うた®のみで販売されている音源に関しては、“どれが購入可能なのか?”“どこで買えるのか?”といった情報が伝わりにくい部分がありました。そこで、CD、配信に関わらず購入可能な音源をご紹介するサイトの立ち上げを決めました」。
「NHKオンライン」で紹介する番組情報から今回の新しいWebサイトにリンクを張り、楽曲が購入できるサイトや関連情報を一挙に紹介。ユーザが楽曲の情報を容易に閲覧・購入できる仕組みを整えることで、ユーザの利便性を向上させようと考えたわけです。
▲2008年にロフトワークが構築したNHK出版販売部書店課のBtoBサイト
新Webサイト制作にあたり、NHK出版はロフトワークに依頼することを迷わず決めました。その理由は明確です。過去に依頼した別事業部のWebサイト構築実績を高く評価していたからです。
NHK出版がロフトワークにWeb制作を依頼したのは、今回が初めてではありません。ロフトワークは、2008年にNHK出版販売部書店課のBtoBサイト構築を担当したことがあったのです。最初にロフトワークへプロジェクトを任せた経緯はこうでした。NHK出版は、インターネットを通じてWebサイト制作会社を綿密に調査し7社をピックアップ。その後、CMSを構築できるスキルを持っていると判断した3社から、ロフトワークを選んだのです。
ロフトワークを選んだ開発部の久保田大海氏は、その理由をこう語っています。「CMSというキーワードでたくさんの制作会社をWebを通じて調べました。最終的に問い合わせした3社のなかで、ロフトワークのWebサイトは、サイト構造やコンテンツの質の高さ、クリエイティブ能力、すべてが他社に比べて洗練されていると感じました」。
株式会社日本放送出版協会 開発部
久保田 大海氏
問い合わせ後の提案内容についても、「営業担当者も良質な提案を迅速に出してくれました」と高評価。「十分な実績もありましたし、林千晶(ロフトワーク代表取締役)さんの書籍も拝見して、企業としてのブランドがしっかりされているなとも感じました」。これらの理由から久保田氏は、ロフトワークに初めてプロジェクトを依頼したのです。
こうした経緯で、08年にロフトワークはNHK出版の販売部書店課のBtoBサイトをCMSツール「Movable Type」で構築。プロジェクトは終始順調に進み、久保田氏のイメージ通りにWebサイトが完成しました。「プロジェクト管理や要望を理解して提案内容に生かす能力はすごいと実感しました」(久保田氏)。その実績を評価し、今回の音楽事業部のWebサイト構築では、ロフトワークを迷わず選んだのです。
▲更新負荷を徹底的に軽減した仕様設計
今回の音楽事業部のWebサイト構築は、当初は11月オープンの予定でしたが、社内の要望で前倒しになり、9月の開設というスケジュールになったため、開発を急ピッチで進めました。NHK出版の要望は、徹底した更新負荷の軽減。「突然入った情報をすぐに更新したい場合もありますから、Webサイト運用部門の力を借りずに自らで運用したかった。容易に更新できる操作や設計を強くお願いしました」と田中氏は振り返ります。
開発部の立場から久保田氏も同様の意見を持っていました。「目的が明確ではなくて、運用負荷が大きいWebサイトは最終的に死んだ(更新されない)サイトになりがちです。情報をスピーディに公開することが求められている今、運用負荷を可能な限りかけない設計はとても重要です」と久保田氏は過去の経験からそう話しています。
ロフトワークはその要望をもとに、前回同様に「Movable Type」を活用して、更新作業の簡便化を意識した設計に主眼を置きました。その一例が、各楽曲情報の詳細ページです。各楽曲情報は、それぞれ情報量が違いますが、量によって項目を増減できるカスタムフィールドを使用することを提案。リンクや関連アイテムが多い時は項目を増やし、少ない場合は項目自体の表示をなくすことが容易にできるようにしました。更新負荷の低減という顧客の要望をカスタムフィールドの使用という方法で、具現化した好例でした。
▲2009/9/4にオープンしたサイト。事業部の担当者のみで運用をスタート
サイトは9月4日にオープンし、音楽事業部の担当者のみで運用をスタート。田中氏は、「SNSの日記を更新するような感覚で負荷はほとんど感じていません。入った情報をその日に更新するようなことも可能になっています」と語っています。まだオープンして間もないだけに効果を実感するのはこれからですが、「当初想定していた以上にアクセス数が集まっています」と田中氏は期待を強めています。
久保田氏は、「CMS導入のメリットは、前回と今回のプロジェクトを通じて実証できると思います。今後はコーポレートサイトでもCMSの導入を進めていきたいですね」と話し、CMSによるWebサイト運用に今後もチャレンジする姿勢を示しています。

Webサイトの更新・運営作業は初めての経験で、音楽事業部には、過去Web担当者はいませんでしたが、違和感なく運用できています。シンプルで分かりやすく、運用が楽なWebサイトという当初の目的は十分達成できています。

スケジュール管理能力や各種資料のレベルの高さに加え、こちらが出した要望をしっかりと把握するその理解力の高さに驚きました。ベタ褒めするつもりはないのですが(笑)、お願いに対して100%応えてくれ、プロフェッショナルを感じました。
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