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「WellnessLINK(ウェルネスリンク)」は、健康機器とWebサービスが連携して健康への意識と理解を深め、より健康的なカラダづくりを支援するサービスとして、2010年11月にスタートしました。健康に対する意識が高まるなか、対応する血圧計、体組成計、歩数計の機器、会員用サイト、情報ポータルサイトの3つを組み合わせることで、ユーザーにとって新しいカラダとの会話を導き出す画期的なサービスとして注目を集めています。
カラダとあなたの新しい会話、始まる。WellnessLINK(ウェルネスリンク)
オムロンヘルスケアはこれまで、血圧計、体組成計、歩数計のジャンルでは、日本のみならず、世界トップクラスのシェアを誇ってきました。新たに、機器の提供に加えて、サービス提供に至った経緯を、同社新規事業開発センター ネットヘルスケア事業開発部 事業開発グループの小川浩司氏とロフトワークで本プロジェクトを担当したシニアディレクターの川上直記の対談で、その過程を振り返ります。
オムロンヘルスケア 小川浩司氏
川上(ロフトワーク):このプロジェクトを立ち上げた背景には、オムロンヘルスケアとしてどのようなきっかけがあったのでしょうか?
小川(オムロン):「元々体重計は、体重を測るためだけの機器でした。針が動くシンプルなものから始まり、デジタル表示になり、そこに体脂肪や内臓脂肪、骨格筋など体重以外の指標が増えていきました。この指標競争の結果、測り終えたときには数字が10個ぐらい取れるようになりました。しかし、ただ数字だけどんどん増やしていってもそれが指し示す意味はユーザーにはなかなか伝わりません。
本質的にはユーザーは体重が知りたいのではなく、体重を減らして健康管理をしたいはずです。これに気付いたことがきっかけでした。そこで、機器だけではできないことを他でやろうと、始まったのがこのプロジェクトでした。これまでは顧客データは製品に入っているお客様カードしかなく、No.1の血圧計メーカーなのに、ユーザーがいつ、どうやって測っているのかを知る手段もなかったのです」
製品の販売後もユーザーとの関係を保持するサービス提供を目指したプロジェクトは、2008年春にスタートしました。しかし、走り始めて間もなく壁にぶつかります。プロトタイプを作り、システム開発をして…と進めるうちに、やりたいことがどんどん膨らみ、収拾がつかなくなってしまったのです。メーカー視点で開発を行ったために、あれもいるよね、これもいるよね、と詰め込み過ぎた結果、どんどん肥大化。結果、玄人が使うような難解なインターフェースになってしまいました。
そこで、事態の打開を図るため、2009年8月ロフトワークを含め5社による競合のコンペティションが決まりました。
シニアディレクター 川上直記
川上:個人的にはこのお話を聞いて、世の中に新しい価値を生むサービスに携わることができるチャンスに大きな魅力を感じました。自ら、ぜひやらせてほしいと手を挙げてプロジェクトに参加しました。
すごく壮大というか、機器もそうですがサービスのプログラムに膨大な要件が詰め込まれていて、これを形にするのは根本的な価値の見直しからスタートしないと、後々何かずれていくのではないかと感じていました。
このプロジェクトを進めるにあたり、どういったパートナーを選ぼうと思っていましたか?
小川:書面上で合意をとってから作っていくという通常のやり方は不可能に近かったので、アジャイル型の開発ができるところとやりたいと思っていました。ユーザー側の視点に立って、作りながら直していけるようなところ。さらに企画と設計に加えシステム開発ができるパートナーです。それが1社でも複数でもこだわっていませんでした。
川上:最終的にはロフトワークとアドニス社でお受けすることになりました。どのあたりを見て決められたのでしょうか?
小川:最終的には一緒にやれるかどうか、人の部分で見ました。どこの会社も、プレゼンテーションでは恰好いいことは言えます。あと、外部のクリエイターをアサインして適材適所にリソースをはれるというのも大きかったですね。
こうして、開始したウェルネスリンクプロジェクト。後半では膨大な要件をサービスに落とすために、どのような方法を選択していったかを中心にご紹介します。
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