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Column コラム

やりっ放しにしない!プロジェクト振り返りMTGのススメ

ぶっちゃけどうだったのかをクライアントと一緒に話してみる?

こんにちは。クリエイティブディレクターの田中です。趣味はドライブと草野球(ロフトワーク野球部)とONE PIECEを発売日に買って読むことです。

ここ数年、ロフトワークではクライアントの定めた初期要件をそのまま作り上げるだけではなく、初期要件を元にどうすればよりビジネスの成功に繋がるかを考えることが増えています。現状の課題を共に見つめ直し、時には様々な部署、関係者を巻き込んでワークショップ等を行うことで、真の課題解決の糸口が見つかることも少なくありません。

田中の最新のお仕事:サイバネットさん製品サイトサイトリニューアル

ワークショップで見つけた新たな答えを元に、サイトを作り上げていく面白さはもちろんありますが、最近私が大切だなと感じているのは、プロジェクト終了後です。

長いと半年〜1年近くに渡るプロジェクトでは、きちんと設計し、スケジュール通り進行していても、予算や時間の都合で出来なかったこともっと効率的にできたこと、逆に、予想以上によくできたことなど、プロジェクトが終わって思いを馳せることがよくあります。

もちろんロフトワークではプロジェクトが終わると社内の関係者で集まり、プロジェクトの成功要因は何か?うまくいかなかった事項はあるか?を見つめ直す場を設けていたのですが、最近ではこれをプロジェクトメンバーとしてやっていたクライアントと一緒に行うことも増えてきました。

クライアント含めたプロジェクトメンバーと一緒に、プロジェクトがぶっちゃけどうだったのか?当初の目的を達成できているのか?等、ワークショップ形式にてざっくばらんに意見を出し合うことで、その後の関係構築やプロジェクト後の運用方針、外部視点からの新しい気付き、そして自分自身の仕事面でも成長に役立つのでこのコラムでは具体的な方法を紹介したいと思います。

腹を割って話す、勢いで書き出す。KPT(Keep、Problem、Try)による実践

振り返りMTGはKPT法というフレームワークで行います。KPT法とは、Keep、Problem、Tryの頭の文字を取った名称で、以下の意味があります。

  • Keep:
    プロジェクトを通じてとても良かったと感じたこと。今後も行っていきたい事。
  • Problem:
    プロジェクトを通じて問題があったので、解決したい事。この後、プロジェクトを行う上で気をつけたい事。
  • Try
    今回のプロジェクトではできなかった新たに挑戦したい事。 Problemの反省を経て、改善していきたい事。


具体的な進め方を解説します。

大きめの模造紙にフレームのキャンバスを敷く

上図のように、大きめのキャンパスを描き分類を作り、Keep→Problem→Tryの順番に、プロジェクトメンバーがそれぞれ付箋にプロジェクトを通じて感じたこと、思ったことを書き出していきます。ポイントは…

思いついたことどんどん書き出す

付箋に書く内容はプロジェクトに対して思いついたことならば本当になんでも構いません。例えば、ワークショップがとてもよければ、「ワークショップが良かった」とKeepに書きますし、確認時の手戻りが多かった場合(汗;)、Problemに「手戻りが多かった」と書きます。

プロジェクトを通じて、きちんとチームビルディングができているのであれば、思ったことをきちんと伝え合う信頼性も出来ていると思いますので、腹を割って話す、勢いで書き出すというところがポイントです。

一通り出し終わったら、それぞれに関係のある項目をグルーピングします。(その場で行ってもいいですし、時間に余裕がなければ持ち帰ってでもいいです。)

グルーピング後に、近い項目はできる限り寄せて、それぞれのグループに関係がありそうな項目、例えば、このKeepから、このTryが生まれたとか、このProblemがあるから、Tryが生まれた等という関係性を矢印で結びます。

やるべき事を簡単なスケジュールに落とし、今後の方向性を見出す

出てきた項目同士の相関関係が見れ、その後のやるべきことが見えてきます。やるべき項目が分かったら、プロジェクトの今後の運用において、効果の高低と難易度の高低をマッピングします。

最後に、その後の施策を簡単なスケジュールに落とすと完璧です!よりわかりやすいですね。(営業的観点でその後の案件につながるかも(笑))スケジュールに落とすことで、今後やるべき事の大枠が具体的に見えてくるので参考になると思います。

リリースをゴールではなく本当のスタートにする

いかがでしたか?KPT法のよいところは、非常に簡単に(気楽に)取り組めることです。制作する側にとっては、リリースまでがプロジェクトの単位となることも少なくありませんが、クライアントにとってはリリース後が本質的なスタートになり、ビジネス成果において大切な場面へと移っていきます。


リニューアル前に定めた方針で目標を達成するために、運用面でも同一チームで動ければいいですが、予算、時間、リソースやスケジュール的に難しいことも多いので、プロジェクトに関わった制作者の視点での今後の方針を示すということはとても大切なことだと考えています。

プロジェクト振り返る意義のまとめ:

  • プロジェクトのよかったポイント(成功)がわかる。【クライアント側、制作側両方】
  • プロジェクトのダメだったところが分かりディレクター自身の改善点になる。【制作側】
  • 今後の方針、やるべき事が見えてくるので一つの指針になる。【クライアント側】
  • 次の案件につながるかも?【制作側】


クライアントとの関係を良好に保ちながら振り返りMTGを実施するというのは、実際は簡単ではないかもしれません(汗)ただそれでも、終結したプロジェクトの効果を最大限発揮させ、クライアントに本当のスタートをきっていただくために、是非トライしてみて欲しいです。

社内で行われていたワークショップの様子

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