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株式会社ロフトワーク

〜事例から学ぶ〜 loftwork CMS導入セミナー 開催レポート

Webサイトのインフラとして、もはや欠かせない存在になりつつあるCMS。その導入を成功裏に遂行するための道のりは決して簡単ではありません。そこでロフトワークは、2012年3月1日、CMS導入のポイントを解説する無料セミナーを開催。プロジェクトを失敗させないためのコツから、費用の考え方、導入企業の苦労話まで、Web担当者必見の三部構成で展開されました。

費用、時間配分、プロマネの3つのバランスが成功の決め手

「プロジェクトの成功確率を高めるためには、失敗要因を押さえておくことが大事」と語るロフトワークの矢橋友宏は、失敗の3大要因に費用、時間配分、プロマネの3つを挙げ、「これらのバランスが取れていないと破たんする」と強調。それぞれの考え方を次のように説明しました。

株式会社ロフトワーク 取締役 兼 CMO 矢橋友宏株式会社ロフトワーク 取締役 兼 CMO 矢橋友宏

プロジェクト失敗の3大要因

費用
品質と予算のバランスを考えないと、どこかで無理が生じることになる
時間配分
コストが急増するのは実行フェーズであり、計画の良し悪しでコストが決まる。急がば回れ!
プロマネ
前提条件や品質基準に関する発注側と受託側の認識のズレが大きなリスクにつながるこのズレを埋めるアウトプットとして、「プロジェクトマネジメント計画書」「全ページリスト」「WBS・マイルストーンスケジュール」の3つが有効

さらに矢橋は「パートナー選び」も成否を決める重要な要素であるとして、選定のポイントを紹介。

パートナー選び選定のポイント
1 ) 提示された金額や納期、品質を変動させる要因を事前に細かく確認する
2 ) 一緒にゴールを目指せる会社、人たちなのかを考える
3 ) 本当に出来るのかを判断する。実際に作ったサイトだけでなく、計画書、議事録、仕様書、スケジュール、マニュアルなど、ドキュメントの実物を見ること

「ロフトワークでは、RFP作成のご支援、ワークショップのアレンジなどベンダーの枠を超えた最適なCMSのご提案も可能です」と矢橋。豊富なCMS導入実績を誇る制作パートナーとして、お客様がハッピーになれるプロジェクトの実現に自信を覗かせていました。

お金以上に“一緒にやっていける相手”と思えることが大事

ロフトワークのプロデューサー平瀬純は、実体が見えにくいCMS構築の費用にフォーカス。具体的に金額例を提示しながら、いくらで?どこまで?がわかる2つのポイントについて解説しました。

株式会社ロフトワーク 平瀬純株式会社ロフトワーク 平瀬純

ポイント1. 相場を理解する
まずはWeb業界の相場を知ること。制作会社の費用のベースとなるのは人件費。ディレクター/デザイナーは30~50万/1人月、Webプログラマー/Webエンジニアは60~80万/1人月が相場。これらの人件費が制作単価として見積に反映されてくる。

ポイント2. 見積り項目を把握する
平瀬は、ロフトワークのコーポレートサイトをリニューアルする場合を例に、主な見積項目を紹介。

見積りの主な項目について

見積書サンプル

1 ) プロジェクト管理
プロジェクトマネジメント計画書の作成/ミーティングの設定と資料・議事録の準備/人的リソースの確保/管理(時間・コミュニケーション・お金・品質)
2 ) 企画・設計
サイト構造設計/作業ページ設計
3 ) デザイン実装
クリエイティブコンセプトの設定/フォーマットデザイン(トップページ)/各ページデザイン(CMSテンプレート用)/CMSに実装するためのHTML化
4 ) CMSライセンス
製品選定のお手伝い/メーカーへの価格交渉(場合によっては)/インストール作業(メーカーに依頼する場合も)
5 ) CMS導入
CMS仕様設計/トップページテンプレート開発/各ページテンプレート開発/CMS動作検証
6 ) コンテンツ移行
コンテンツ移行計画・ガイドライン策定/コンテンツ移行
7 ) 導入支援
CMSの基本操作や実装機能のマニュアル作成

最後に平瀬は、「金額も大事ですが、それ以上に一緒にやっていける相手だと思えることが大事。その会社の特性や優位性をしっかり見極めて!」とアドバイスしました。

問合せ数が倍増、Web経由での成約案件は0件から5件へ

第三部では、ロフトワークがCMS導入を支援した株式会社ナレッジワークスから吉田琴氏が登壇。発注者の視点から実際のリニューアルプロジェクトを振り返りました。

株式会社ナレッジワークス セールスエンジニア 吉田琴氏株式会社ナレッジワークス セールスエンジニア 吉田琴氏

はじめに「改めてサイトの目的が最も重要だと感じている」と切り出した吉田氏は、リニューアルサイトが早くも効果を上げていると説明。問合せ数が倍増し、Web経由での成約案件は0件から5件へと増え、見込み顧客も多数獲得できているとのこと。目的のひとつであった売上に貢献できるサイトが確実に実現しつつあると言います。

CMSを導入しリニューアルしたKnowledgeWorksのサイトCMSを導入しリニューアルしたKnowledgeWorksのサイト

そもそも同社がリニューアルを決めたのは、最初のリニューアルから時間が経過し、要求されるビジネススピードにCMSの機能が追い付かなくなっていたため。「加えてWebサイトのデザインも古くなり、自社ブランドをPRする上で役不足だった」と吉田氏。そこで「同じ方向を見ていけるパートナー」としてロフトワークを選び、プロジェクトをスタート。約半年をかけてリニューアルを実施したのです。

リニューアルの概要は次のとおりです。

目標設定

・CMSの移行
使いやすいかどうか、機能の追加がしやすいかどうかがポイント。
・コスト削減
更新作業の自由度を高め、外注から社内運用にシフト。
・サイトデザインの刷新
企業の信頼感と、課題解決の期待感を演出。

大切にした点

・「サイトの目的」中心に考えること
・Web担当者にとっての使いやすさ、運用のしやすさ
・サイト訪問者にとっての使いやすさ、目的達成のしやすさ(ここが一番重要!)

主なタスクとスケジュール

主なタスクとスケジュール

完成したサイトは、何の会社なのか、何を売っているのかを訪問者にわかりやすく伝えることに成功。訪問者の知りたいこと、したいことに的確に答えを提供できるサイトへと生まれ変わりました。それでも「これはスタートでしかない」と言い切る吉田氏は、「手ごたえを感じてはいるが、まだまだやりたいことはいっぱい」と語り、最後に今後の展望に言及しました。

<今後の展望>
・オープンソースであるWordPressの頻繁なバージョンアップに対応する体制の確立。
・競合他社との差別化
・売っている人の顔が見える工夫(信頼感の演出)
・スマートフォンへの対応(アクセス状況を見ながら必要に応じて検討)
・英語対応

受託側、発注側双方の視点から、CMS導入における多くのヒントが提供された今回のセミナー。CMS導入は検討すべきことがたくさんあり、何を?どこまで?いくらで?どうやって?の判断はなかなか難しいものです。だからこそ、豊富な実績を持ち、同じ方向を見て、一緒に手を携えながら前に進んでいける良きパートナーを得ること。実はここが、最初の成否の分かれ道となりそうです。

ロフトワークのCMSサイト構築

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