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地域情報誌「Leaf」のサイトリニューアルプロセスを大公開! コンテンツが生きるWebサイトの作り方
  • 14
    6月
  • 無料

レポート掲載中

ロフトワーク京都 MTRL KYOTO

地域情報誌「Leaf」のサイトリニューアルプロセスを大公開! コンテンツが生きるWebサイトの作り方

地域情報誌「Leaf」のサイトリニューアルから見えたWebコンテンツの作り方

昨今のWeb、とりわけオウンドメディアにおいて「コンテンツマーケティング」の重要性が問われています。

このたびロフトワーク京都では、その基礎となる「コンテンツファースト」の考え方について学び、どうやってプロジェクトや運用のPDCAに落としていくのかをテーマにしたセミナーを MTRL KYOTOで 開催しました。

Webサイトの目的は様々ですが、どんなサイトでも言えることは、できるだけ多くのターゲットユーザーに訪問してもらいたいという事。Webサイトの中にユーザーが訪問したくなるコンテンツがあるのか?という事がとても重要となります。

本セミナーでは、「コンテンツファーストの考え方」についてのトレンドを学び、Case studyとして地域情報誌「Leaf」を発行するリーフ・パブリケーションズ社をゲストに迎え、ロフトワークでご支援した「WebLeaf」リニューアルプロジェクトの中で、どのようにコンテンツを取り入れたのかを共有しました。

【登壇者】
株式会社リーフ・パブリケーションズ
京都市内の書店売り上げ10年連続No.1を誇る京都・滋賀のタウン情報誌『Leaf』を発行する出版社
WebLeaf https://www.leafkyoto.net/

営業局 営業部 マネージャー 堀川 豊氏
編集制作局 WEB Leaf編集部 大本 ふみ氏

コンテンツ戦略の起点は「見つけてもらうこと」にある

はじめに、ロフトワーク 取締役兼CMOの矢橋より「コンテンツファーストの考え方」をトレンドや実際のプロジェクトを紹介しつつ解説を行いました。

Web戦略のポイントとして重要なことは
・長期的なスパンでユーザー体験を高め、何度も来訪してもらう
・意識せずに(直感的に)使えるわかりやすいサイト構造
・「魅力的」なコンテンツを「持続的」に発信し続ける

具体的なコンテンツ戦略について、今回のゲストであるリーフ・パブリケーションズ社も運用している「メディア」を例に紹介しました。

まず、自社はコンテンツを作るプロダクション型か、外から集めるキュレーション型か、広範囲網羅型か専門特化型なのかという立ち位置を把握することが必要。参考資料として、オズボーンのチェックリストも紹介し、「ネタは社内にある!自社内からネタを見つけ、作り出すために、切り口を変え、視点を変えてみてください」と矢橋。

続いて、Case studyではリーフ・パブリケーションズ社の堀川氏、大本氏とPMを務めたロフトワーク ディレクターの横浜でプロジェクトを振り返りながらのトークセッションを行いました。

「WebLeaf」リニューアルプロジェクトで実現したコンテンツファースト

そもそも、雑誌とWebの住み分けは?

リニューアルで再定義したコンセプトは、雑誌、Webに共通しています。
「地元京都に住んでいる、働いている人が日常的にほしいと思える情報を発信する」 ただし、メインターゲットが異なります。

雑誌 Leaf購読者 :京都・滋賀にお住まい、お勤めの20代後半から40才くらいの女性
Web Leafターゲット:京都にお住まい、お勤めの20代後半の女性がコアターゲット

WebLeafは、日常的にスマートフォンやパソコンから情報を集めている層で、月刊誌Leafの認知度が低い層を狙っており、WebLeafから月刊誌Leafの認知向上を狙っています。

また、月刊誌Leafは発売より1ヶ月前の取材。その後も楽しめる情報を掲載するため、なかなかタイムリーなものを掲載できない。WebLeafは明日開催のイベントでも掲載できるため、情報の鮮度を大切に、即時性、話題性に特化したコンテンツの出し方、タイミングを見極めた配信ができると堀川氏。

株式会社リーフ・パブリケーションズ 堀川 豊

「ターゲット」と「Laef」らしさについて社内を巻き込んで再定義

ここからは、実際のプロジェクトのステップを追いながらご紹介しますが、プロジェクトがスタートするにあたって、Webサイトだけではなく社内にも課題がありました。

Webリニューアルプロジェクトの背景には、Webに関心が低い社内をどう巻き込み、協力してもらうかという課題も含まれていました。 この課題を解決するために「WebLeafに必要なコンテンツ」を一緒に考えるワークショップを実施しました。

ワークショップで見えてきたWebLeafに求められるコンテンツは
「外から見た観光地・京都」ではなく、「私たちの日常のまち・京都」の情報

これが今回のリニューアルコンセプトである「京都を知る、京都で遊ぶ」に繋がっているそうです。

過去のコンテンツの整理とカテゴライズ

株式会社ロフトワーク 横浜美由紀 × 株式会社リーフ・パブリケーションズ 大本 ふみ氏

コンセプトが決まり、いざ設計をという段階で、膨大な雑誌のバックナンバーと過去のイベント情報の整理という壁にぶつかりました。

過去のイベント情報1年分、雑誌のバックナンバー2年分を棚卸しして、ユーザー目線で新しいカテゴリ分けを行いました。これは非常に時間がかかる大変な作業だったのですが、キュレーションによって古い情報にも価値を持たせられる状態にできましたし、情報を見直す良い機会になったと大本氏は当時の苦労を振り返りました。

特集記事の見直しとキュレーションで、「Leaf」の編集力を生かせる状態に

過去の特集を分析した事で見えてきたコンテンツの方向性については、横浜から紹介しました。

WebLeafのメインコンテンツであり、その時期のホットなトピックを取り上げて発信している特集コンテンツ。「どんな特集記事が効果的なのか」を明確にするため、過去の特集ページの解析データを元に、アクセス数、滞在時間、直帰率等から特集の傾向を洗い出しました。

この結果、編集部が取材した生の声が反映されているコンテンツが人気を集めている点が見える化され、広告記事の見せ方、サイトの回遊性を高める工夫を考えるきっかけになりました。

さらに、「編集部セレクション」というコンテンツを作り、過去の特集をその時々のテーマでまとめて編集部のコメント付きで紹介することで、過去の特集を何度も違う角度から楽しめるようにしました。今まで雑誌作りで培ってきたLeafの編集力、ライティング力を活かせる仕掛けを組み込むことで、よりLeafのブランドを活かせる状態を目指しました。

パネルディスカッション Q&A

最後のプログラムは、本セミナーの登壇者全員によるパネルディスカッション、会場の皆さんから、これまで話を聞いて気になったやことリーフ・パブリケーションズ社に聞きたいことを集めて、テーマごとに登壇者に答えていただきました。

Q.「WebLeafの独自コンテンツはありますか?予定してますか?」
A.「すべて独自コンテンツで、雑誌とは別に企画、取材、ライティングを行っています。写真だけは誌面で過去に使用したものを掲載する場合もありますが、その他はすべてWebLeafのオリジナルです。(堀川氏)」

Q.「SNSとサイトの連動について面白い事例があれば教えてください」
A.「FacebookやInstagramなど複数のソーシャルメディアに同じ情報をUPしていましたが、各メディアごとのユーザーに合わせた発信に切り替えたところ、いいね数などが格段に増えました。ちなみに、Instagramでは美味しそうな食べ物の写真のみをアップして、リンク先はお店の紹介記事に紐付けた運用を行っています。(大本氏)」

Q.「Webリニューアルをした上での反響は?」
A.「今回のリニューアルでは、これまでなかったユーザーから生の声が聞けるようアンケートをプレゼント応募フォームに追加できるようにしました。その中に、WebLeafの使い心地はいかがですか?と言う質問を加えたところ、情報が探しやすくなった、デザインも今風になっていいですね!と嬉しい声をいただいています。(大本氏)」

Q.「更新コンテンツは誰が考えて何を心がけている?」
A.「基本的に大本が取材からコンテンツの更新まで一人でやっています!ペルソナにあった記事の選定や響く文章を心がけています(堀川氏)」
 「もう少し人員を増やして欲しいです(大本氏)」

Q.「ロフトワークと一緒にプロジェクトをやってみての感想は?」
A.「ロフトワークとは同じ目的を持ったプロジェクトメンバーとして、時には言いにくいことも腹を割って話をすることが出来る良い関係で進める事ができました。(堀川氏)」
「サイト公開の一ヶ月前に、プロジェクトメンバー全員で考えられるリスクを洗い出し、リスクを共有した上で、誰が何をすべきかということを整理する作業を行なうことで、公開に向けて不安要素を潰しながら進めることが出来たのが良かった。(大本氏)」

イベント終了後

ゲストのリーフ・パブリケーションズ社より参加者の皆さんへのプレゼントとして、「Leaf」創刊20周年を記念して作られたトートバックをいただきました。

今後もロフトワークではプロジェクトでご一緒したみなさんと一緒に様々なセミナーを開催予定です。ロフトワークが提供するプロジェクトマネージメント・コミュニケーションデザイン・オープンイノベーションなどのソリューションにご興味のあるかたはお気軽にお問い合わせください。

次回セミナーのご案内