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クリエイティブコモンズのセミナーとC-shirtプロジェクト

2006/09/28

クリエイティブコモンズ第3回セミナー

2006年9月26日、CCJP主催のクリエイティブコモンズ第3回セミナーが盛況のうちに閉幕しました。

セミナーでは、クリエイティブコモンズの事務局長野口祐子氏から、現状の著作権の課題やクリエイティブコモンズの概要などを紹介。また、ライセンスを採用しているNTT(ClipLife)やウノウ(フォト蔵)は、具体的なサービスとライセンスの採用の仕方について解説しました。
ロフトワーク林千晶は、クリエイターが直面する著作権の壁とクリエイティブコモンズに対する期待について語りました。

最後のパネルディスカッションでは、ロフトワークのコンテンツとIPAの未踏ソフトウェアプログラマーたちのソフトがコラボレーションした「C-shirt」プロジェクトについての発表とディスカッションが行われました。リミックスされたTシャツを着たレッシグ教授はとてもうれしそうでした。

クリエイティブ・コモンズとは?

クリエイティブ・コモンズは、著作権を保持しながら一定の自由を事前に許諾している事をマークで表示することでより豊かな情報流通を目指しています。例えば、作成したキャラクターに対し、クリエイティブ・コモンズで著作物の変更を許可していれば、他の人はそのキャラクターの色を変えたり、キャラクターを使った新たなイラストを作ることができます。

C-shirtプロジェクト

サルガッソー 鈴木健氏がリーダーとなり、若い優秀なプログラマー、クリエイターがコラボ。リミックスしたイラストのTシャツを購入という新たな世界を実現しました。

ロフトワークが運営するオープンなクリエイターコミュニティから、クリエイティブコモンズに賛同するクリエイターさんに声をかけ、4名から5点のキャラクターを提供してもらいました。(協力クリエイター:Takako、JUN OSON、J2、しげ)

ある日

鈴木さんは、街でJUN OSONの「飛び出しボーイ」を着ているレッシグ教授に出会います。いいTシャツだな、と思うとTシャツの下の部分のCCマークがついています。袖にQRコードも印刷されています。

あ、このTシャツなら自分も購入できる。しかも自分の好きなようにデザインを変更できる

鈴木さん「すいません。QRコードを撮影させてください」
レッシグ教授「いいですよ」

QRコードを撮影してURLを入手し、そのTシャツをドロップシッピングしているサイトへアクセスします。 鈴木さんは、キャラクターがモノクロなので、少しさみしいなと思い、神原啓介氏が開発したドローツールWillustratorで帽子や服に色を加えました。
次に、洛西一周氏が開発したホームページ作成ソフトnotaで新たにできたイラストを好きな位置に配置します。

位置が決まったら、ドロップシッピングで購入。イラストの原作者JUN OSONにも費用の一部が入ります。以上のような流れを想定したのが、C-shirtプロジェクトでした。

このプレゼンテーションの後、レッシグ教授は「今まで聞いたプロジェクトの中で、もっともエキサイティングな内容」と絶賛していました。

講演:クリエイターが抱える著作権の壁

ロフトワークの林千晶は、クリエイターが抱える著作権の壁について講演しました。
ロフトワークは制作代理店であるとともに、誰もが無料で登録できるクリエイターコミュニティを運営しています。登録クリエイターを抱え込むという考えはロフトワークにはありません。オープンにすることによりクリエイティブの流通が促進すると考えるからです。

企業の多くは、制作物の一切の著作権がその会社に帰属するという契約書を作成します。しかし、本当にすべての権利が必要なのでしょうか。これでは、クリエイターにとってまったく著作権が残りません。ここで制作物の流通は止まってしまいます。著作権は放棄していないけど、自分の作品で楽しんでもらえたらよいと思うクリエイターは数多くいます。

今回のセミナーに向けて、ロフトワークでは100名のクリエイターにアンケートをしました。その結果、クリエイティブ・コモンズは知っているクリエイターは約2割とまだ少ないのが現状です。しかし、著作権やクリエイティブ・コモンズに関するフリーワードの質問に積極的に答えてくれました。

「著作権についてトラブルがあると、お互い良いものを作りたい気持ちは同じなのに、複雑な気持ちになる」
「中国で自分の作品がコピーされていて、あまりの見事さに逆に感心しました」
「クリエイティブ・コモンズに興味があるので勉強したい」

ロフトワークは6000人を超えるクリエイターコミュニティを運営し、そのクリエイターと制作物を作ることをビジネスとしています。コミュニティはオープンで、だれもが直接クリエイターとやりとりすることもできます。クリエイティブのダイナミックな流通を目指すロフトワークは、その役割をさらに強化するため、年内のサイトリニューアルにあわせて、クリエイティブコモンズライセンスに対応します。


*セミナーの講演資料は、近日中にクリエイティブ・コモンズのサイトからダウンロードできる予定です。

http://www.creativecommons.jp/

パネルディスカッションとセミナー終了後の様子

上の写真 レッシグ教授、林千晶、連画のアーティスト 安斎利洋氏

下の写真
左:期待の若手開発者3人
(はてな 神原啓介氏 、慶應義塾大学 政策・メディア研究科 洛西一周氏、ウノウ 尾藤正氏)
右:C-shirtプロジェクトリーダー 鈴木健氏、今回のリミックスデザインをてがけたドミニク・チェン氏

左の写真 左はCCJP事務局長で弁護士の野口祐子さん。本当にお疲れ様でした。 右の写真 セミナー講演者、事務局全員集合です。

会社概要

社名 :株式会社ロフトワーク
本社所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア8F
設立 :2000年2月17日
資本金 :26,875,000円
代表者 :代表取締役社長  諏訪 光洋
事業概要:Webサイト構築、デジタルコンテンツ開発、映像制作
連絡先 :TEL:03-5459-5123 FAX:03-5489-6667

お問い合わせ

株式会社ロフトワーク パブリックリレーションズ : お問い合わせ時間10:00~18:00(土・日・祝祭日を除く)

TEL 03-5459-5123



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