PMBOKといいますと、通常のシステム開発のプロジェクトでは普通に使われてきたものでしたので、最初にこの本を手にした瞬間は、正直に申しまして、どうして今PMBOKなのかと感じてしまいました。
ただ、内容を拝見すると、Web制作の歴史はまだ10年程で、プロジェクトの規模も通常のSIプロジェクトに比べて小さいものが多かった(そもそも当初はプロジェクトと呼ぶほどの大きなものではなかった)ことを考えると、今ロフトワークよりこの本が出版されたというのは、まさに、Webのプロジェクトが大規模化、複雑化してきたことの表れであると感じたのと同時に、WebプロジェクトにおけるPMBOKの重要性が理解できました。
こういったメソドロジーを採用することは、ドキュメンテーションの必要性から、オーバーヘッドにもなると思いますが、それによってコミュニケーションが明確になり、結果としてリスクを低減できるということは、お客様側と制作側双方にとって大きなメリットですよね。私も最近痛感しております。
特にベンダーの立場からみると「Webプロジェクトが大規模化、複雑化してきて、PMBOKを使う必要が出てきた」ということは、Webにもコンテンツを管理配信するEnterpriseレベルの基盤製品が必要になってきた裏付けにもなる、と感じました。
全体的にWebプロジェクトマネージャーが読む本として推奨したい内容です。
理由は主に以下の3点です。
1.Web業界にはプロジェクトを体系的に理解している人が少ない
2.グローバル標準を採用している。PMBOK,CMMIなど
3.Appendixの座談会が面白い
特に、情報の一本化、人事異動、グローバルでの違いや統一手法、広告代理店とweb制作会社の違いを発注者から見た視点など興味深い話が載っています。
SDL Tridion株式会社
カントリーマネージャー 竹橋幹司
■SDL Tridion株式会社
http://www.sdltridion.jp/

テンプレート by ロフトワーク is licensed under a Creative Commons 表示 2.1 日本 License.