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ロフトワーク広報ブログ

株式会社ロフトワーク 広報PRブログ

Sawako Tane

クリエイティブディレクター
田根 佐和子

Kotaro Iwaoka

FabCafe LLP Fab Director
岩岡 孝太郎

"loftwork Camp 2013 in奥多摩" レポート Day1
ロフトワーカーが木を切り、かなづちを握る!?

みなさんこんにちは!今年も7/21-7/22と合宿に行ってきました。(昨年の様子はこちら)場所は多摩の奥。すなわり奥多摩です。緑豊かで自然にあふれる素敵な場所。もちろん、ただキャンプをしてきたわけではありません。今年も色々やってきました。合宿班の面々がレポートとしてお届けします。

ものづくり体験したいよね

思い起こすこと数カ月前、合宿候補地を考える※G8会談中。(Gassyuku班8人衆)

G8によるMTG

▲今年も有志メンバーが合宿班に名乗りを上げました。

「ロフトワークの仕事がどんどん広がってきているから、より多様な課題からサービスを発想するトレーニングがしたい」
「どれだけテクノロジーが進化して便利になっても、丁寧なものづくりを忘れてはいけないよね」
「いつもパソコンの前に向かっている時間が長いので実際に手を動かすアクティビティを入れよう。!」

そこで考えられたテーマがこちら!

奥多摩の間伐材で、「木工 Make-a-thon(メイカソン)」をしてみる。

渋谷にオフィスを構えるロフトワークにとって、身近な「森」である東京都・奥多摩エリア。その森がかかえる課題を学び、奥多摩の間伐材を使った製品、サービスを実際に手を動かして考えてみよう。ということになりました。

Make-a-thon(メイカソン)とは「Make(つくる)+Marathon(マラソン)」の造語。 みんなで集まり意見を出し合い実際にプロトタイプを作ってみるイベントです。(テクノロジーの世界だとHack-a-thon(ハッカソン)が有名ですよね。そのものづくり版です。)
今までの合宿は事前にじっくり準備して挑むプレゼン大会がほとんどだったため、「現地で作る」のは初めての試み。さて、どうなることか・・・。

Day 1:森に触れ、森を学ぶ

ということで、7月21日の日曜の朝(!!)から、渋谷に全員集合。奥多摩に向けバスで出発しました!ロフトワーク合宿初の"貸切バス"ですよ〜。「ロフトワークご一行様」の文字にテンションがあがります。

集合地点にバス

バスに揺られること2時間。細い山道を華麗にすり抜け、森と市庭さんの社有林に向かいます。山の麓に来たら、お弁当をかついで、軽く山登り。1日目のランチタイムは、贅沢にも森の中でいただきました。ごはんは地場の食材を提供する森のカフェ「アースガーデン」さんのお弁当です。地産地消のお弁当は地元産のわさびの入ったコロッケなど。とても美味しかったです。

森の中でお弁当を頂く

「おいしい!」

腹ごしらえがすんだら、皆でヘルメットを被っていざ森の中へ。



ヘルメットをかぶりいざ森の中へ



今回、森ついての説明と間伐の実演をしてくださったのは、東京チェーンソーズの吉田さん。都心の仕事から転職し、林業に転身した異色の経歴の持ち主です。森を健康に保つために必要な「間伐」。吉田さんは、7人の仲間と「多いときには一日に100~150本を伐る」んだそうです。

吉田さんが伐ってくれたのは高級木材・檜です。刃が入った瞬間、檜風呂などとは比べものにならないほど濃厚な香りがしました。伐ったばかりの断面はフルーツのように瑞々しかったです。多分樹齢25年前後の樹木でしたが、「劣勢木」(上方からも側方からも陽光は制限され、成長が劣っている木)なので、他の木の成長のために「間伐」されました。そう、すべての人工林はこうやって手をいれてなくてはいけないので、国内にはたくさんの間伐材が余っているのです。



東京チェーンソーズの吉田さん

▲東京チェーンソーズの吉田さん



素人目には「勿体ないなあ」、と一瞬思ってしまうわけですが、間伐をしなければ木々の間隔が狭まってどの木も痩せ、商品化できません。森の健康も保てません。まさに「木を見て森を見ず」です。身近なようで知らない「モク」の話を、五感とともに学んだ森林体験でした。

 

木を切る諏訪

▲みんなで木をきりました



伐採した断面。ひのきの香りがアタリに漂います

▲伐採した断面。ひのきの香りが周囲に漂います

奇跡? 危機的? 日本の森についての話

さて一行は、森を出て、旧小河内小学校に。10年前に廃校になったとは思えないほど綺麗に保った学校の体育館で、森林価値を高める多角的な事業を展開されているトビムシの代表・竹本さんの話をうかがいました。

旧小河内小中学校の体育館でトビムシ竹本さんのお話をきく

▲トビムシ竹本さん



森の前に、まず水の話から。地球上にある淡水の割合が0.1%でしかないということと、それを保っているのが森だということ。現在は各地で森がなくなり、山は保水できず、雨は地表を流れすぐに川へ、そして海へと流れ込んでしまうことを教わりました。世界中の川がグランドキャニオンのように枯れてしまうピンチです!

一方、世界から森が姿を消す中、日本は戦後全国で植林をし、今はそれが生えそろった時期。なんと中世以来、もっとも国土面積中の森林面積が広い状態なんだそうです。これは先進国各国を見渡しても唯一。日本の森は、「奇蹟のような状態」だそうです。

ただ、木材は輸入した方が安いという理由から、日本は各国の原生林を輸入している状態。「在庫過多」です。「手入れに手間暇かかるため原価高い」国内植林木材は売れない。売れず林業に資金が入らないと、森の手入れが行き届かない。出荷できるクオリティの木が育たないと、誰も手をいれず……やがて山は死んでしまう。これが日本の森の危機的現状だというのです。

・森林伐採で問題なのは温暖化だけじゃない。CO2上昇だけじゃない。水がなくなる!
・人工林は手を入れ続けないと出荷価値のある木材を育てられないが、その資金と人手が足りてない
・日本は森が多いのに、その木材を使わず他国の原生林伐採して輸入してる



皆が驚いたのは「森は使わないとだめ」ということ。使い捨てはだめ、物は大切に──そう教わってきた私たち。今までは、割り箸を棄てるのもためらいがあったのですが、むしろどんどん使っていかないと、森はこのまま枯死してしまいます。10年後には日本の森は出荷もできない事実上のはげ山になってしまうのだそうです。

ブレスト開始!「誰が」「いつ」使う!?

さて、実際に森に触れ、竹本さんの話を聞いた後は、その課題に向き合うアイデアを考える番です。「日本の、多摩の木でしかできない商品」開発のためのブレストを班ごとに行いました。「誰が」「いつ」使うものかを考えるところからスタート。1日目はユーザーニーズのアイデアを出し合って終了しました。

いつ。誰が使うのかからアイデア出しを開始。

▲いつ。誰が使うのかからアイデア出しを開始。

この段階ではまだ何をどんな材料で作るか迄は考えません

▲この段階ではまだ何をどんな材料で作るか迄は考えません

肉だ! 炎だ! Make-a-thon本番に向けて鋭気を養う

手と頭を使ったあとは、翌日に備えて腹ごしらえ! 渓流沿いのジンギスカンハウスで、たんまりお肉をいただきましたよ。

夕食はジンギスカン

▲夕食は肉。ジンギスカン!

肉で乾杯する男達

▲肉で乾杯してみる。

宿泊地は、氷川キャンプ場。今年の宴会はロケーションが違います! 川の音、月のあかり、木々のざわめきに囲まれた大自然の中でキャンプファイヤー。自然の癒しパワーを全身に浴びて、なんだか例年よりみんな大人しかったような(笑)。ゆったりと火を囲んで、普段あまり話す機会のない仲間とも、会話を楽しんだ夜でした。

合宿初のキャンプファイヤー

▲ロフトワーク合宿初のキャンプファイヤー

マイムマイムをやってみました

▲マイムマイムをやってみました

Day 2:ものづくりスタート!ロフトワーカーが考えたプロダクトとは・・・?に続く

執筆者

Sawako Tane

クリエイティブディレクター田根 佐和子

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