「クリエイティブの需要と供給をつなげるインフラになる」という大きな使命をもって生まれたロフトワーク。日本を代表するクリエイティブ企業として成長し、その活躍の場を世界へも広げていきます。
米国にてオークションサイトのeBayが巨大化した1999年。そのビジネスモデルをヒントに「クリエイティブを流通させる事で、クリエイターも企業も社会もハッピーになれるのでは?」と考え、クリエイターコミュニティ "loftwork.com" をオープン。同時に株式会社ロフトワークを設立。1LDKの神泉のアパートに2人、NYに残った2人の計4人でのスタートでした。
カフェやデザインフェスタにフライヤーを置くなどの地道な活動の結果、徐々に登録クリエイターは増加するも、ビジネス的には手探りの状況が続いていました。そんな中紹介されたのが、伊藤穰一氏(Joi)。「クリエイティブを流通させたい」というロフトワークの思いに賛同したJoiが資本に参加。以降、ロフトワークのサポーター、アドバイザーとして、ロフトワークの未来を示しつづけてくれています。Joiだけではなく「数多くのサポーターに支えてもらう」というロフトワークの愛されキャラは、いまも変わらず大切な企業カルチャーとして息づいています。
このころから徐々に受託制作が増加。しかし内部にクリエイターがいないロフトワークでは「徹夜でふんばる」ことが出来ない為、失敗プロジェクトが相次ぎました。そこで着目したのが、当時はまだ一部のSIerでしか採用していなかった「プロジェクトマネジメント」です。この流れが、現在のPMBOK準拠の社内システムを生み出し、「高品質」「ハイスピード」「高コストパフォーマンス」を実現する基盤となりました。
ディレクターのプロジェクトマネジメント能力の向上や、登録クリエイターの4,000人突破などを力に、無限の制作能力をもった「制作代理店ロフトワーク」が出来たのがこの頃。数千ページ規模のサイトリニューアルや、数万点の携帯コンテンツ、映像やキャラクター開発まであらゆる制作を手がけ、年間延べ数千人のクリエイターとクリエイティブプロジェクトを行うようになりました。
「クリエイティブのインフラ」を目標に、さまざまな取組みやコラボレーションをスタート。例えば富士通やアップル社の協力のもと開催した、子供向けクリエイティブワークショップ「Creative Children Project」。またAdobe社との「クリエイティブ新次元」、マイクロソフト社との「Web Creative Next」、KDDIデザイニングスタジオとの「The Box Shop」など、さまざまなプロジェクトを手がけるようになりました。またこの頃から本格的に、世界の新しい著作権ルール「クリエイティブ・コモンズ」への取組みも始めました。
林千晶が高橋宏祐氏とともに『Webプロジェクトマネジメント標準』を上梓。PMBOKをベースにした初めてのWebプロジェクトマネジメントの書籍を出版しました。社内で育んだフレームワークすらオープンに公開し、多くの人と共有することもロフトワーク流。また、2008年は、loftwork.comの登録クリエイターが1万人を突破した記念すべき年でもありました。
電車のイラストばかり1000点集めたデコメ素材、50カ国以上のユーザからダウンロードされた151名のクリエイターによるiPhoneアプリ、地域の名産品の売上を最大20倍に押し上げた名産品リデザインプロジェクト……。日本最大級のクリエイターコミュニティは、そのものづくりの領域を当初想像していた以上のジャンルに拡げはじめました。
loftwork.comが大規模リニューアルを行い、念願の日英バイリンガル化を果たしました。日本のクリエイターを世界に発信するだけではなく、世界のクリエイターとのクリエイティブプロジェクトを進めていきます。また、クリエイティブの学びネットワーク"OpenCU"もスタート。リアルな場でクリエイティビティをシェアする新しい取組みです。コミュニティを核に成長してきたロフトワークが、さらに加速した一年でした。
"Open"(オープン)、"Creative"(クリエイティブ)、"Happy"(幸福)、"Professional"(プロフェッショナル)、"Integrity"(誠実さ)、"Diversity"(多様性)……愛する6つの合言葉を胸に、もっと自由に、もっとダイナミックに、「クリエイティブを流通させる」ことを目指し、ロフトワークはさらなる前進を続けます!
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