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CSS Nite LP, Disk 4 "Web Directions NEXT"

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ロフトワーク取締役林千晶は、「クライアントのHappyを実現するための、Webディレクションとプロジェクトマネジメント」について講演。これまでロフトワークが蓄積してきたプロジェクトマネジメントのノウハウを交えつつ、PMBOK(ピンボック)の基本を紹介しました。当日の講演内容を、ダイジェストではありますが、たっぷりとお届けします。

プロジェクトマネジメントの重要性

クリエイティブには果てしない追求があります。様々な素敵なデザインが可能です。それゆえに、スケジュール進行や情報の伝え方、デザインの良し悪し以前の部分でつまずいているケースは、とてももったいないと思います。

ロフトワークでは、クリエイターがクリエイティブに注力できるよう、クリエイティブ領域にプロジェクト管理の手法を取り入れて、ノウハウを積みかさねてきました。今日は、その中からプロジェクト管理の基本的な内容を抽出してお話しします。「プロジェクト管理は、こういう視点で考えればいい」というような方向性を把握していただければと思います。

●よくあるプロジェクトの失敗例

プロジェクトの失敗体験はほとんどの方にあると思います。よくある失敗パターンをいくつかあげてみましょう。

[パターンその1]見積り時点では予定になかった作業が入り、予算以上の作業ボリュームになってしまった。
[パターンその2]「急ぎなので2ヶ月で納品してほしい」と言われてプロジェクトに着手したが、途中で「リリースを3ヵ月ずらしました」との連絡が。結局、ずるずると半年以上プロジェクトリソースが必要になってしまった。
[パターンその3]金額を決めないまま「とりあえずお願いします」と作業が進み、納品のときに「予算はこれだけです」と安い金額を提示された。

それ以外にも納品後にコーディングレギュレーションが提示されすべて作り直しになった等、失敗体験は枚挙にいとまがありません。

●「仕方ない」ですませていないか?

Webディレクターは、プロジェクトの失敗理由を、「運がなかった」とか「発注したクリエイターさんが悪かった」と考えがちです。そして、「今回は仕方なかった」で終わらせようとします。でも本当に怖いのはこの「仕方ない」で済ませてしまうこと。なぜならそのままではこれから先も「今回は仕方ない」がくり返されてしまうことになるからです。
それを防ぐのが「プロジェクトマネジメント」です。今日からその意識を変えていきましょう。

●プロジェクトの三大制約条件

意外かもしれませんが、プロジェクトが失敗するパターンは限定されています。仕様(スコープ)、スケジュール(タイム)、予算(コスト)が、プロジェクトの三大制約条件です。そこを押さえれば、成功する確率はかなり高くなります。

先程の失敗パターンで考えると、「見積りになかった作業を行うことになった」は、仕様(スコープ)に関する失敗です。「2ヵ月で仕上げる約束が、半年以上拘束された」は、スケジュール(タイム)の失敗。「作業が進んでから、非常に安い金額を提示された」は、予算(コスト)の失敗。つまり、「三大制約条件をどうやって管理するか?」が、プロジェクトマネジメントの仕事なのです。

●いいクリエイティブをつくるために

「プロジェクトマネジメントの話」と「クリエイティブの話」は関係ないことのように感じるかもしれません。お客様に満足していただくには、成果物のクオリティはもちろん大切ですが、「そのプロジェクトをいかにマネジメントしたか?」も非常に重要です。なぜなら、「きちんとしたメールの対応」や「適切な進行管理」なども、お客様の満足度を大きく左右するからです。だからこそプロジェクトマネジメントの基本を押さえ、その上でいいクリエイティブを積みかさねていくこが大切です。

プロジェクトマネジメントという手法は、よりすばらしいWebのディレクターになる上で、ぜひ押さえておいてほしいノウハウです。

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