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商用CMSとして国内最大級の導入実績を誇る「WebRelease 2」。2008年8月27日、ロフトワークは、WebサイトのリニューアルやCMS導入を考える企業担当者に向けて、注目度の高いこの製品を徹底解説。開発元のフレームワークスソフトウェアをはじめ、CMS構築のプロであるロフトワーク、メディアプローブが顔を揃えるとあって、会場となった「loftwork Ground」には、同講師陣で、2回目の開催となる本セミナーには多くの受講者が詰めかけました。

セッション資料
300万円で実現!CMS導入成功のポイント
トップバッターは、ロフトワーク代表取締役の諏訪光洋。同社は、早期からCMSに取り組み、すでに100を超える導入支援の実績を持っています。その数多くの事例から引き出されたCMS導入のノウハウは、これからCMS導入を考える企業にとっては最高のバイブル。豊富な経験をもとに、諏訪はCMSの選び方から制作パートナー探しまで、CMS導入のポイントを具体的に紹介しました。
今や星の数ほどあるCMSですが、実質的にきちんと使えるものはごく限られていると諏訪は言います。その見極め方は、「実績」。
「実績のないCMSは、必ず大きなバグが残っています。メジャーなCMSでもバグだらけということがあり、苦労しても使えないような事態が出てきます。フルカスタマイズ型CMSもお勧めできません。デザイン性が低く、パートナーの変更が不可能など、結局高くつくことに。また、オープンソースCMSも、情報設計がしずらく結果的に使いずらいサイトができてしまうことから同様です。」
と冒頭に述べ、次にコストを抑えたCMS導入についてのポイントを説明した。
「高額にならないようにするためには、スケジュールを短くすることです。そのためにはスケジュールが長期化する要因をあらかじめ切り分け、全体の制作費を押さえることを最優先することです。どうすればスケジュールを守れるか考えることが重要です。」
スケジュールとコストを管理するには、制作パートナーが重要です。パートナー探しにも、諏訪は独自の見解を披露しました。
予算とスケジュールを明確にして、じっくりと最良のパートナーを探すことが、諏訪が数多くの体験から得た最善の方法だといいます。さらに、コストを抑えてCMS導入を成功させるには、「シンプルさ」を忘れないことが何より必要だと力説しました。
「リニューアルするなら見たこともないサイトを作りたいという意見も出ますが、ユーザーには使いにくいだけです。オープンして3~4ヶ月経ち、CMS導入が効果を表してアクセスや問合せが増えると、前向きな改善要求が出てきます。最初から詰め込むのではなく、そのタイミングで改善を行うのがよいでしょう。」
最後に諏訪は、CMSを導入した大規模サイトの事例をいくつか紹介しながら、WebRelease 2を採用するポイントとして、圧倒的なコストパフォーマンス、シンプルで使いやすい構造と操作性、大規模プロジェクトにも対応可能なスケーラビリティ、他のシステムとの連動性、RSSへの対応などを説明し、セッションを締めくくりました。

引き続き登場したのは、WebRelease 2を開発した株式会社フレームワークスソフトウェアの代表取締役・桝室裕史氏です。純国産CMSとしてすでに288社(2008年8月現在)という導入実績を持つWebRelease 2は、CMSの最大勢力。選ばれる秘密はどこにあるのか。桝室氏は製品のデモ画面を操作しながらそのポイントを解説しました。
(1) WebRelease 2は静的なCMSである
WebRelease 2の第一の特徴は、静的CMSであることだと、桝室氏はいいます。
「WebRelease 2では、一度テンプレートを作れば、HTMLが書けない、Javaスクリプトはわからない、ファイルのアップロードすらできないといった知識のない人でも、自分のページを作ったり更新していくことができます。出来上がったページは、手で書かれたHTMLファイルと同じ静的ファイルという、典型的な静的CMSです。」
静的CMSは、動的CMSに比べて多くのメリットがあると、桝室氏はその優位性を解説しました。
「SEO効果が高い。アクセス解析が簡単(既存の解析ツールもそのまま使える)。可用性が高い(CMSサーバーがダウンしても、サービスが止まらない)。セキュリティが高い(CMSサーバーがWebサーバーと分離されており、ファイアウォールを入れやすい)。公開サーバー側の負荷が低い(安価なサーバーですむ)……、静的CMSには多くのメリットがあります。」
(2) WebRelease 2はテンプレートとリポジトリを持ったCMSである
CMSの重要なキーワードである「更新性」は、WebRelease 2の「リポジトリ」によると、桝室氏は力説します。
「WebRelease 2は、自社で開発した<コンテンツ・リポジトリ>というデータベースの仕組みを内部に持っており、この中に画像やテキストといったコンテンツ素材、各ページのテンプレートをバラバラに保管しています。つまり、ふだんはページの状態ではなくバラバラに保管していて、配信したときに初めてテンプレートに従ってページを生成するという仕組みです。」
サイトを更新していくのは、ほとんどのCMSでできますが、WebRelease 2の場合は変更のあるページだけを更新できる上に、後からテンプレートを修正することもできます。ここが大きな違いだと、桝室氏はいいます。
「これはリポジトリを持ったCMSしかできません。これができるということは、常にサイトをブラッシュアップして再配信し、効果を測定してまた改善する……、これをくり返すことで、効果を高めつつサイトの運用が可能だということです。CMSの一番のキーワードは<更新性>ですが、技術的に可能なだけでなく、現実味のあるコストでできるのです。」
CMS導入の比較検討の際、見落とされがちですが、ここは要注意のポイントだと桝室氏はいいます。たとえば、デザインを変えよう、ナビゲーションを変えようという時、WebRelease 2ならテンプレートを変えるだけですみますが、テンプレートとリポジトリを持たない他のCMSでは、全ページを修正することになり現実的ではないと、桝室氏は指摘します。
(3) WebRelease 2は完全パッケージ型CMSである
導入の手軽さも、WebRelease 2が選ばれる大きな理由だと、桝室氏の解説は続きます。
「WebRelease 2の導入は、CD-ROMだけです。パッケージに、サイト運用に必要な機能を一通り備えており、インストールの際に特別な知識は必要ありません。誰でも10~20分でインストールでき、すぐサイト制作に入れます。」
さらにWebRelease 2の大きな強みは、ライセンスだと桝室氏はいいます。他の多くのCMSと違い極めてシンプルでクリアです。
「サイト数、ユーザー数、サーバーCPU数など、すべて無制限。また何人でもログインできます。別売りの機能やオプションも一切なく、一度購入すれば、バージョンアップも無償。ランニングコストはゼロです。」
(4)シンプルかつ高機能なGUI
高機能なWebRelease 2ですが、その取扱いは実に簡単だと、桝室氏は強調します。
「直感的で使いやすいインターフェースです。優秀な人なら30分、長く見積もっても1~2時間程度の簡単なガイダンスさえ受ければ、十分に社内で運用できます。現在288社に提供していますが、知る限り“難しい”とか“更新できない”と言われたことはありません。機能面でも、CMSに求められる機能には一通り応えており、サイト運営を省力化したい、構築やリニューアルを迅速にやりたいといったニーズには確実に応えることができます。」
ここからは、実際にWebRelease 2を起動して、デモンストレーションしながらの解説に移りました。わかりやすいインターフェースや簡単な操作に、参加者は思わず身を乗り出します。桝室氏が、テンプレートを選んで新しく1ページ追加しました。呆気ないほどの簡単さでページが生成されます。さらに、WebRelease 2で制作運用されている大手サイトの事例が紹介されました。1万ページもある大型サイトや、商品が1万2,000アイテムもあるカタログサイトなど、ここまでできるのかというスケールです。
最後に桝室氏は、現在次のバージョンを開発中であることにふれました。テーマは「もう少し親切に!」とのこと。WebRelease 2は、さらに使いやすく進化を遂げようとしています。

10分間の休憩をはさんでセミナーが再開しました。第3セッションの講師は、メディアプローブ代表取締役の渡辺泰氏です。同社は、インターネットをはじめとするデジタルメディアのエキスパート。ロフトワークともパートナーを組み、WebRelease 2を中心にCMSソリューションを幅広く手がけています。豊富な経験に裏付けられたCMS開発現場の体験話に参加者は引き込まれました。
「良いCMSとは、私の場合、成長するCMSです」と、渡辺氏はセッションをスタートしました。
「企業の成長に合わせて、CMSも変わっていけることが重要です。CMSを導入することも大事ですが、導入した後の変化にいかに対応できるかが重要なのです。これに対応できるCMSなら、結果的に企業が行なった投資を満たすビジネスの成長という現象に変えられます。初期費用が安くても、運用やリニューアル、再開発で、実はトータルに見ると安くなかったということがあるので、コストはトータル(TCO)で見ることが重要です。」
その意味でCMSには「フレキシビリティ(柔軟性)」が必要だと、渡辺氏はいいます。CMSに求められるフレキシビリティには、次のようなものがあると続けました。
「まず<制作時・開発時の柔軟性>。ウェブの世界は進歩が速いから、常に新しい標準やバージョンに対応できる必要があります。入れ物が出来上がったら、コンテンツを入力する際の<コンテンツ入力時の柔軟性>が必要です。さらに<早期の運用開始>も欠かせません」
CMS導入の目的は、何と言っても更新の効率化にあります。しかし、この「効率化」という言葉を誤解している人が多いと、渡辺氏は言います。
「CMS導入の一番の目的である<更新の効率化>を、デザインの効率化と誤解してはいけません。CMSではむしろ1ステップ作業が増える上、デザインの自由度もどうしても落ちます。デザインの自由化と効率化はトレードオフ(二律背反)の関係にあると言えます。CMSは万能かと夢を持つ人も多いのですが、決して万能ではありません。CMSによって向き不向きがあり、絶対に無理なこともあります。そこを見極めてCMSを選ぶ必要があります」
数々のCMSを扱った経験を持つ渡辺氏は、中でもWebRelease 2はもっとも自由度が高く、さまざまなことに簡単に対応できるCMSだと、WebRelease 2の特徴に言及しました。
「WebRelease 2は非常にシンプルで、まるで白いキャンバスに絵を描くように、サイトで求められるものを作っていける柔軟性を持っています。テンプレートも簡単に作れるほか、実際に使う拡張タグも少なく、制作者にとっても覚えやすいCMSです」
しかし、渡辺氏は柔軟性の持つ危険性についてもふれました。
「柔軟性が高いといって、あまり柔軟性を高めると逆に効率が落ちます。どんどん複雑化していくことは可能ですが、危険だからここでストップしようという考えも必要です。単純に言えば、更新頻度が高いときは複雑にしない。コンテンツ次第、サイズ次第です。経験を積めば、こういう場合はこうすればいいということが自ずとわかってきます」
最後に渡辺氏は、実際にメディアプローブがWebRelease 2で開発したサイト事例を紹介しました。某エンジニア系の情報ポータルサイトでは、サイトリニューアルをしながら、そのデータをそのままコピーして多少の変更を加えながら3つのポータルを一度に立ち上げました。サイト開発はわずか一ヶ月。WebRelease 2がなかったら、ライセンス的にも工数的にも不可能だったと渡辺氏はふり返ります。
エンターテイメント系情報ポータルのケースでは、中央のカラム内をリニューアルすれば、左カラム内にロゴが自動生成される仕組みにしました。ただし、エンターテインメント系のサイトですから、すべてをテンプレート化してはデザインの面白みが薄れるため、特集ページは敢えてHTMLを張りつける形を取ったといいます。こうした使い分けも大切だと、渡辺氏はセッションの最後をまとめました。

セッション資料
WebRelease 2 導入成功事例とTips
セミナーの最後を飾るセッションは、ロフトワークのプロデューサーである藤原正平。ロフトワークでは、1万人が登録するクリエイターコミュニティ「loftwork.com」を活用して、PMBOKを取り入れた最先端のプロジェクトマネジメントによって、リスクを回避した確実なCMS導入を実現しています。その最前線のTipsが、次々とプロデューサーの口から紹介されました。
プロデューサーとして数多くのCMS導入に携わってきた藤原は、具体的にその流れを説明していきます。
「最初に<現行サイトの分析>を行ない、それをもとに<サイトの基本設計>にとりかかります。これはもっとも重要な作業で、一月ほどかけてサイトの方向性やコンテンツの内容はもちろん、SEOも基本設計に盛り込みます。この設計に基づき、デザインを起こします。早ければ1週間ほどで、テンプレートの数分、ページ数分のデザインを仕上げます。そこで実際のCMS開発とシステム開発を進め、いよいよテンプレートにコンテンツを流し込みます」
導入までの流れ
(1)設計とデザイン
ここからは、各作業を具体的に紹介しました。まずは、もっとも重要だという設計とデザインについてです。
「サイト設計とデザイン制作のベースとなるのはIAとUIで、情報性とデザインベースという設計指針を持っています。単純な模倣やイメージ先行の感覚的な提案は行ないません。ISO基準をベースに、サイトとして重要な情報が伝えられているか、画面として見やすく作られているかといった点をきちんと押さえて設計します」
ここで藤原は、実際に制作した島津製作所サイトの仕様書を見せながら、設計について解説していきました。
「ワイヤーフレームを作るだけでなく、要素を抜き出してどうWebRelease 2で更新していくかという仕様になっています。SEO対策に重点を置く場合この設計段階でSEOコンサルのアドバイスを入れるのか、どういう要素を盛り込んでおけば、後でSEO対策がやりやすいかも考えておく必要があります。」
(2)WebRelease 2ならではのサイト構築
次に実際のサイト構築に話は進みました。ロフトワークでは、これまでの実績に基づいたさまざまな発想で多彩なサイト構築を行なっているといいます。
「データベースと連携し、認証したユーザーがアクセスして情報を入力すると、それが自動的にアップされるような仕組みがほしいといった要望が最近は増えています。こうしたさまざまな要望にも、ベースのCMSとしてWebRelease 2を選べば、工夫次第で色々なサイトが実現します」
藤原は、実際にクライアントからのそうした要望に応えたサイト構築事例を紹介しました。
「A・ヒューマン様のケースでは求人情報データベースとWebRelease 2を連携させて、求人情報をきちんと社内で管理・更新していく仕組みです。システム的な一番の特徴は、WebRelease 2で静的な擬似コンテンツを作成し、求人情報データベースと連携させることでSEO対策に活用しています。実際に検索エンジンではランキングが上位5位以内に上がりました」
「子育てポータルの<はぐステ>では、会員登録と投稿での意見交換ができるサイトをとの要望に、静的なWebRelease 2をPHPと連携させました。タブをWebRelease 2に読み込む形でテンプレートを作っています。WebRelease 2なら、柔軟な仕組みでPHPへの吐き出しも可能です。」
(3)コンテンツ登録
WebRelease 2なら簡単だと思われがちなコンテンツ登録には、思わぬ落とし穴があると藤原は指摘します。
「コンテンツを流し込むだけで簡単と言われるWebRelease 2ですが、最後のコンテンツ登録がすんなりといかないケースもあります。そこで、事前にリストを作って新しいテンプレートではこうなりますと確認していただき、移行作業を進めます。大量の移行でも、経験のある移行チームが担当し、最近も1,300ページ程度の移行をスムースに行ないました」
(4)テスト(バグフィックス)
最後は、バグフィックス。ここでも漏れが出ないよう細心の方策がとられていると、藤原は解説しました。
「登録されたコンテンツは、運用してから問題や不満がなるべく出ないようデヂエ(掲示板型専用プラットフォーム)に沿ってきちんと確認してもらいます。確認中に出てくる変更要望には、吸収できるものはファーストフェーズで吸収し、公開スケジュールに間に合わなくなるものは次のフェーズでといった精査もここで行ないます」
藤原は、セミナーの最後をこんな言葉で締めくくりました。
「コンテンツを増やすとアクセスも増え、更新が楽しみになります。難しいシステムをベースにすると、この楽しみを得られません。CMSをうまく使えば、お客様自身が更新しながら成長していけます」
現状サイトの分析から、CMS製品選定・デザイン制作・テンプレート開発、更にはコンテンツの移行まで、
CMS導入に関わる一連のプロセスをオールインワンでサポートいたします
日本ユニシス主催「Web戦略ソリューションセミナー」で諏訪光洋が講演
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