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『デザインハック五箇条』で学ぶ!クリエイティブワークのためのプロジェクトマネジメント講座

2010年5月21日、日経BP社「日経デザイン」誌の主催で、「日経デザイン・プロスクール『デザインハック五箇条』で学ぶ!クリエイティブワークのためのプロジェクトマネジメント講座」が開催されました。ロフトワーク代表取締役・林千晶が講義を、シニアディレクターの滝澤耕平がワークショップ講師を務め、クリエイティブの現場で《使える》プロジェクトマネジメントのメソッドをご紹介しました。

偉人に学べ!『デザインハック五箇条』

総合制作代理店・ロフトワークの創業者である林は、プロジェクトマネジメントの世界標準「PMBOK」を、早い段階から日本のクリエイティブ業界に取り入れてきました。そもそもPMBOKは、宇宙開発のような「絶対に失敗が許されないプロジェクト」を円滑に進めるために米国で生まれた知識体系です。IT分野では、IBM社など大規模なシステム開発の現場に取り入れられてきましたが、年々案件が大型化するWeb制作や、クリエイティブの現場でも有効であると林は説きます。

『デザインハック五箇条』

今回の講座では、「PMBOK」の中から、特にクリエイティブの現場でプロジェクトを計画的かつ、円滑に進めるために必要な要素を5つに絞り、『デザインハック五箇条』として提示しました。

1.[プロジェクト憲章]  仕事のベースラインを設定する
2.[前提条件] やること、やらないこと、微妙なことを仕分けする
3.[コミュニケーション計画] キーパーソンを押さえる
4.[WBS作成] やるべきことは細かく分解する
5.[品質設定] デザインの良し悪しの基準を設定する

名言からPMBOKを理解する

偉人の言葉からPMBOKを解説

講義の冒頭は、「地球は青かった」という、かの有名なユーリィ・ガガーリンの言葉からはじまりました。これは、「プロジェクト全体を俯瞰して考えるべき」という『デザインハック五箇条』の第一条「プロジェクト憲章」にかけた名言です。同様に、後に続くデザインハックも、マルクス、ヘーゲル、マリオ・メルツ、ヴィトゲンシュタイン……など、歴史上の偉人・著名人の言葉に重ねる形で紹介されました。

短い講義時間でも概論が理解しやすいよう、「知的でわかりやすく」をテーマに、林なりにまとめたユニークでオリジナリティあふれる構成です。約1時間という短い時間でしたが、クリエイティブに活かすべきプロジェクトマネジメントの概論をぎゅっと濃縮して、ダイジェストでお伝えしました。

実践的に身につける!WBS(Work Breakdown Structure)作成ワークショップ

第二部では、ロフトワークのクリエイティブ部門で活躍するシニアディレクター・滝澤が講師を務めました。数千ページにわたるCMS構築など、大規模なWebサイトのディレクションを得意とする滝澤は、ワークショップを通して、プロジェクトマネジメントの実践的な活用法をレクチャ-しました。

WBSのイメージ

ワークショップの課題は、「WBS」をつくること。「WBS」は、「Work Breakdown Structure」の略で、プロジェクトを遂行するために必要なタスク(作業)を細かく要素分解したのち、それぞれのタスクの相関関係を分析してまとめたものです。

「WBS」をもとに、作業量と期間、必要なリソース等を計算することは、プロジェクトメンバーに正確に作業分担し、責任を明確にする目的があり、「PMBOK」においてはプロジェクトマネジメントに必須の要素として定義されています。

架空プロジェクトを題材にグループワーク

ふせんに書き出されたタスク

今回のワークショップでは、ある架空のクリエイティブ・プロジェクトを提示し、その課題に合わせて、参加者が必要だと思うタスクを洗い出すところからスタート。

「プロジェクトマネージャーを決める」「デザインラフを作成する」「クライアントに確認をとる」など、参加者それぞれが独自のタスクを書き出していきます。もともと、クリエイティブ業界で活躍している方々ばかりなので、自身の経験に基づいた具体的な作業イメージがどんどん集まります。

グループごとに真剣に話し合う様子

その後、グループごとにタスクを集約し、整理していきます。不要なタスクはないか、足りないタスクはないか、どのタスクがマイルストーン(プロジェクト進行の要となるポイント)になるのか……等、真剣な議論がどのグループでも交わされました。

最終的に、整理したタスクを紙の上のタイムラインに配置し、それぞれの相関関係を書きこみ、WBSが完成。グループごとの発表では、同じ課題を扱っているのにもかかわらず。それぞれにオリジナリティあふれるWBSが提示されました。

今回のポイントは、クリエイティブ・プロジェクト全体の像を正確に捉え、アクティビティが明確になるまで要素分解していき、正確なスケジュールとして再構築することでした。参加者の方々は、WBS作成を通して、プロジェクトの要となるステークホルダーや、表面的には見えづらいリスク等、プロジェクトマネジメントに不可欠な要素を各グループとも強く意識できた様子。また、グループワークを通して、交流も深められました。

参加者の声

参加された方からのコメントを一部ご紹介します。

「品質と等級がクライアントによってごちゃ混ぜになることがあったのですが、プロジェクト憲章を明確にすることで、お互いのズレを最小限に抑えることができると思います。ありがとうございました」

「ワークショップは非常に満足しています。ただ、もっと講評の時間がほしかった」

「コストのかかるところや、クライアントの確認手法など再確認できてよかった」

「普段やろうとしている方向性が間違ってはいなかったけれど、漠然としかわからなかったものが、ロジカルに体に入ってきました。後はどのように日常の仕事で実行できるかが重要だと・・・」

「様々な業種に応用できる講座であったので大変参考になりました」

「具体的にPMを体感できました」

「普段当たり前に行っていることを見つめなおす結果となりました」

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次回セミナーのご案内

株式会社ロフトワーク

  • 開催日時 : 2012年03月01日(木) 14:30 ~ 17:00 (受付開始 14:00)
  • 場所 : loftwork 8F 【 地図・行き方
  • 参加費 : 無料

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