Home > セミナー・イベント > 7,000人運用と50人運用の共通点とは? 楽天社内Twitter研究会レポート
2011年4月26日、楽天社“勉強会同好会”主催の「社内Twitter研究会」に、ロフトワーク代表 諏訪光洋と、シニアディレクター 川上直記がゲストとして参加しました。

▲「楽天大学」を会場に、およそ50人が参加!
社内Twitter研究会は、「Yammer」に代表されるような、Twitterライクでクローズドな企業内共有ツールについて様々な意見交換を行う場です。実際にYammerを導入している企業、導入予定企業、ソーシャルメディア活用ビジネスを展開している企業、技術系大学の学生など幅広い参加者が集まり、その有用性と可能性について活発な意見交換を行っています。
ロフトワークは「Yammer」のヘビーユーザーです
当日の様子と、ロフトワークが今までYammer関連コラムでは明かしてこなかった、「ゆる繋がり加速の秘訣」をレポートします!
gihyo.jpのYammer連載記事を執筆した川上は、記事では触れなかった、ロフトワークYammer活用の裏側を発表しました。

▲導入初期から活用期に至るまでの、代表・諏訪から送られてきた社内メールを時系列で公開!
Yammerのヘビーユーザーであるロフトワークも、新しいツールの最適な活用方法に一足飛びでたどり着いたわけではありません。試験運用と導入を決定した代表自身が、「Yammerはカジュアルな場」と定義し、つぶやく内容や使用方法のアドバイスを段階的に周知していったことがカギでした。
例えば、誰かが仕事で成果を収めたとき「○○君に、Yammerでおめでとう!って言おう」と、こっそりメールで提案していたのも諏訪。
「フィクサー的に代表が動くことで、Yammerは活性化し、その価値が社内に認知されていきました。ロフトワークでは雑談は不要なものではなく、ゆる繋がりを生みだし、組織を強くする大事な要素なのです。Yammerは社内共有ツールというよりも、その繋がりを増殖させる装置という位置づけです」(川上)
Yammer導入のフィクサーと呼ばれた諏訪も飛び込みでプレゼンテーション。SaaSマニアの経営者として、Yammerの企業経営的な価値を紹介しました。

▲Yammer導入は、試用期間2週間という異例のスピードで採用が決定。
諏訪いわく、Yammerの利点は「プレゼンス(存在)情報」の迅速な伝達。東日本大震災が起こったときも、不通になった携帯電話に代わり、Yammerを通して社員の安否確認が行われました。
プレゼンス情報の伝達速度では「Yammer>メール>IM>内線電話」の順で捉えています。また、社内コミュニケーション系SaaSの導入にあたって、問題になるのが(1)セキュリティ、(2)成果指標についての考え方です。
セキュリティに関しては、ある調査によると、紙資料の人的ケアレスミスによる情報流失が大半を占めており、デジタルツールに限ったリスクではないことを指摘しました。また、ROIやKPI等の成果指標/数値に関しては、「あえて定性データで返す」ことを提案。

▲「経営者は、立場上、どうしても定量データの提出を求める。ただ、ユーザーの声をはじめとした定性データを拒絶する経営者は絶対にいないはず」
柔軟で強い組織を作っていくためには、社内においても情報発信/共有のスピードを早める施策が必要であり、その視点でツールを導入するべき、という持論を展開しました。
つづいて、楽天の高橋佳代子氏から楽天社でのYammer導入事例が発表されました。

▲楽天では、三木谷代表による「ウィキノミクスの思想を取り入れよ」号令が発端で、導入検討スタート。
同社では、紆余曲折を経て、Yammer導入に至りました。はじめは500人程度のゆるいコミュニケーションツールとしてはじまり、2011年3月の東日本大震災に端を発した自宅待機を機に、全社員のサインアップが義務付けられました。現在は7,000人が活用する巨大なコミュニケーションプラットフォームへと成長しています。
ロフトワークのように50人規模の小さな組織でも、そして楽天のように7,000人規模の大きな組織でも、「ゆる繋がりを結ぶ場」かつ「自分が発言してもいい場」であることは、Yammerの一番の価値として挙げられていました。
ただ、義務化され、運用目的が新たな方向にシフトしていく中では、情報レイヤーの相違や、参加モチベーションの微妙な変化があるのも確かなようです。
最後は、参加者約50名全員が自由に発言をする形で、様々な意見が交わされました。

▲勉強会同好会を代表して挨拶する楽天 吉岡弘隆氏。
ミラクル・リナックスの創業者で、オープンソースソフトウェア界の重鎮プログラマ・吉岡氏は、「エンジニアとして社会をよりよくしていきたい、ハッカー中心の企業文化を日本に根付かせたいと思っています。その一環が勉強会の開催。自分的な勉強会開催の法則は『開催のメリット>開催のコスト』です。ニッチなテーマでも、開催コストをエコに抑えることで有益な場になるんです」と述べられていました。
OpenCUという小さな学びの場を運用するロフトワークとしても大変共感できる考え方です。勉強会同好会の皆さん、お招きいただきありがとうございました!
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