Home > セミナー・イベント > オンラインツールでプロジェクトマネジメントを効率化! PMIフォーラム2011レポート
2011年7月17日、ロフトワークのチーフディレクター・滝澤耕平とシニアディレクター・川上直記が、「PMI日本フォーラム2011」で講演しました。セッションのテーマは「プロジェクトマネジメント 三種の神器」。

▲プロジェクトマネジメントの世界的知識体系「PMBOK」を学ぶ人が集うPMIフォーラム。ほとんどの参加者がシステム開発分野に従事しているとのこと。ロフトワークのように、Web制作にPMBOKを取り入れている企業はまだまだ少数派のようです。そこで今回は、"Web企業らしい"PMナレッジをご紹介しました。
楽しく紹介する、ロフトワーク的三種の神器!(illustration by 加藤豪)
ロフトワークは制作会社でありながら、デザイナーやコーダー、プログラマーといった「つくる人」が一人も所属していません。社内にはプロジェクトマネージャーを務めるディレクターのみが勤務していて、プロジェクトごとにバーチャルなチームを組む制作体制をとっています。
「実は、2002年頃まで、私たちの抱えていたプロジェクトは、大きなトラブルや赤字を抱えることが多く、失敗することも少なくありませんでした。それを劇的に改善したのがPMBOKであり、オンラインツールなのです」(滝澤)
プロジェクトごとの最適なチーム編成で、クオリティの高い仕事をすることに注力してきたロフトワーク。どこにいても、誰とでも、柔軟にコミュニケーションできるよう、特にオンラインツールに関しては国内外問わず多くのサービスを試してきました。
そこで、今回は、選りすぐりのオススメツールを、「三種の神器」に例えてわかりやすくご紹介します!

▲(左)チーフディレクター・滝澤 / (右)シニアディレクター・川上
「プロジェクトの進捗を映す鏡」として最初にご紹介したのは、Basecampです。Basecampは、オープンソースのWebアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」を開発したことで有名な37signalsが提供しているプロジェクト管理ツール。
Basecampの特徴
ロフトワークでは、このBasecampをプロジェクト管理のメインツールとして設定し、遅延や問題点、リスクを把握しています。Basecampでは、マイルストーンやToDoをテンプレート化できるのでプロジェクト設計がしやすく、スタッフの稼働状況やリスクの状態も「見える化」されます。導入後は、メンバーのアサインやケアを適切に行えるようになりました。
運用面の工夫としては、Basecamp上の全てのプロジェクトの遅延状況を毎週チェックする「Basecampチェック隊」を設け、PMOと共に横断的なリスクチェックをしています。
ToDoとマイルストーン、担当スタッフの紐づけがわかりやすい
絵にするとこういう感じ。Basecampは遅延やリスクを映し出す鏡です!!
2つめのオススメツールは、Webデータベースを簡単に構築できる、サイボウズ デヂエ。月に数百点もの制作物、数十人のクリエイターと組むロフトワークのプロジェクトでは、通常の表計算ソフトでは対応しきれなくなり、デヂエを導入しました。
ライブラリ作成や、ユーザー別の閲覧カラム設定、集計、DB更新時のメール通知機能など、簡単に高機能なオンライン・データベースを構築できるのがデヂエの特徴です。ロフトワークでは、イラストコンテンツを制作する際の進行管理や、サイト構築時の課題管理表などに活用しています。
デヂエを使用することで、課題・要望のヌケモレを防ぎ、プロジェクトの特徴に合わせたDB構築が可能になります。
バージョン管理の煩雑さがなく、クライアントとのスムーズな課題共有も可能!
絵にするとこういう感じ。デヂエはプロジェクトの課題に立ち向かうための剣です!
最後にご紹介するのはTwitterライクなコミュニケーションツールYammer。ロフトワークでは、今までにコラム(Yammer導入レポート)や連載記事(gihyo.jp)として何度もご紹介してきたおなじみのウェブサービスですが、プロマネにおいてもチームビルディングを促進する重要なツールとして活躍しています。
「ドキュメントつくりました!確認してください!」「あとで質問していいですか?」「おつかれさま!」など、メール未満のラフなコミュニケーションをとれるのがYammerのメリット。ロフトワークの場合は主に社内メンバーの情報共有目的で活用しています。
Yammerのバージョンアップはとてもスピーディで、最近ではTwitterというよりもFacebook的なUIになってきました。イベントを立てたり、リンクをシェアしたり、画像を共有したりなど、コミュニケーションを加速する便利機能が満載です。コミュニケーション履歴が残ることも重要な要素のひとつ。
ちょっとした情報共有にとても役立ちます
アイコンをキャラクターにするのも活用術のひとつ。ロフトワークではオリジナルキャラをスタッフに支給しています!
絵にするとこういう感じ。Yammerプロジェクトのチームビルディングを促進する勾玉です!
いかがでしたでしょうか? ロフトワーク式のプロジェクトにとって有効なツールをご紹介したので、「セキュリティポリシー上、オンラインツールは禁止されている」「プロジェクトチームの編成的に使えない」など、導入が難しい場合もあるかと思います。それでも、ひとつのモデルケースとして、参考にしていただければ幸いです。
ロフトワークは、世界標準であること、どこでも誰とでもチームが組めること、最新の技術に触れること…を理想としています。もし、そういった働き方を目指すのであれば、オンラインツールという柔軟で強力な「神器」は最大限に力を発揮してくれるはずです!
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