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Web Creator Sessions 2011夏! 豪華イベントレポート

Web Creator Sessions 2011夏! 豪華イベントレポート

2011年7月28日にロフトワーク1階グラウンドスペースにて「Web Creator Sessions 2011夏」が開催されました。このイベントは、Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 2011の連動企画の一環で、さらなるスキルアップを目指す全てのWebクリエイターを応援する、スペシャルトークイベントとして開催されました。

今回「クリエイティブ・アイディアの思考法」と「HTML5でできること」という2つのセッションで、Web制作の第一線で活躍している豪華ゲスト— 福田 敏也さん (777interactive 代表取締役/クリエイティブディレクター)、中村 洋基さん (PARTY クリエイティブディレクター)、白石 俊平さん (HTML5-developers-jp管理人)、春日井 良隆さん (日本マイクロソフト UXエバンジェリスト)が登場しました。当日のイベントの様子をレポートします。

クリエイティブアイデアとHTML5について語ったアツい6時間

Session-1:クリエイティブ・アイディアの思考法

バナー広告に見る、クリエイティブの「ツボ」

Session-1では、国内外のインタラクティブ・クリエイティブの第一線で活躍している福田さんと、広告クリエイティブで数々のヒット作を手がけ、若手クリエイター層から熱烈な支持受けているPARTY中村さん、ロフトワークの林千晶が登場。数々の国際的な広告賞を受賞してきた中村さんのバナー作品を見つつ、「クリエイティブのツボはどこにあるのか?」を語りあいました。

▲右から)福田 敏也氏、中村洋基氏、林 千晶 (ロフトワーク 代表取締役)

DVD『TERMINATOR 3』のバナー広告

第2回東京インタラクティブアドアワードで金賞に輝いた広告バナー。クリックするとトイレ中から荒々しいノック音が鳴り、それが次第にターミネーターのテーマ曲に変化。オチとして中からターミネーターのDVD広告が登場するという、意表を突いた作品。

公共広告機構 『過去』

▲バナーにマウスカーソルを近づけると、恋人が出現。しかし、マウスと動かしてみると、元彼、その前の元彼と芋づる式に増えていって…。HIV検査について再認識してもらう為のバナーです。

バナー広告は、オンマウスやクリックなど、ユーザーのインタラクションによって初めて役割を果たすメディアです。一方的なアプローチではなく、ユーザー自らが興味を持つものではないと成功しません。しかも、限られたエリアの中で、「邪魔」と思われがちなコンテンツでいかに面白さを盛り込めるかがカギになります。

こういった制約条件のもとで作るということそのものがモノを作る「トレーニングになる」とのこと。また、制作の時に気を遣っていることとして、「初めがあって終わりがある、4コマ漫画のような感覚で作っている」と語りました。

公共広告機構のバナー広告

お絵かきツールで描いた線が2Dから3Dイメージへと変化。子供の想像力を大人がもっと伸ばしてあげようというメッセージが込められています。

ユニクロのバナー広告

▲loftwork.comのサイトがユニクロサイトに!! 外部サイトの画像をすべて広告バナーにジャックしてしまう。この斬新なアイデアは中村氏さんの真骨頂といえます。

ユーザーの意表をつく斬新なバナー広告を次々と制作している中村さんですが、表現の手法は色々あってもクリエイティブのツボは共通にあるといいます。そのような人間の共通感覚にどう訴えかけるか、それを深堀していくのがなにより大切と語りました。
そして、そのアイデアの素は、ブレストを何度も重ねたり、アイデアを考え直したりと、遠回りや寄り道をしながら着実に積み上げていくのだといいます。そうしてはじめて、朝起きたときやお風呂に入っているときなどの、ふとした瞬間にアイデアのツボが押され、人が「おもしろい!」と感じる広告が生まれるのだそうです。

クリエイティブの発想法は突飛な行動や何かの方法論によって生まれるのではなく、ユーザーへ伝えることへの熱い思いと、日々のトレーニング積み重ねだったんですね。中村さんが、今後どんなクリエイティブの表現で私たちを驚かせてくれるのか、楽しみです。

Session-2:HTML5でできること

まだまだ語り尽くされていない、HTML5による表現の可能性とは?

Session-2では、html5-developers-jp管理人をつとめ、HTML5についての数々の書籍を執筆している白石 俊平氏と日本マイクロソフト UXエバンジェリスト 春日井 良隆氏 、ロフトワーク チーフディレクター・滝澤耕平によるトーク。HTML5で作成されたサイトを紹介しながら、HTML5を使った新しい表現やHTML4との違い、可能性についてお話いただきました。

▲右から)白石 俊平氏、春日井 良隆氏、ロフトワーク チーフディレクター・滝澤耕平

HTML5のもたらす変化について、おもに以下の3つの点について語られました。

★ 要素のセマンティック(意味)が明確になった
これまで、divタグで定義づけられていた章、項、チャプターなどが、すべて明確な要素として定義されるようになりました。
白石さんいわく、「これまでよりも難易度が上がりました…」とのこと。

★ HTML4では表現できなかったことが可能になった
CANVAS要素やVIDEO要素によって、Web動画やインタラクションのあるサイト、3D空間といったリッチコンテンツを軽い容量で実現。また、オフラインでもコンテンツを見ることができるサイトなども、今後増えていく見込みです!

HTML5とプログラミングによってつくられた3Dゲーム

★ デバイス問わず、クロスプラットフォームでサイトを再現できるようになった
iPhoneやiPadでは閲覧できないFlashによるサイトや動画コンテンツと、同等の表現ができるようになりました。

▲動画の途中で画面が粉々に! こんな表現を、あらゆるデバイスから楽しめるようになります

また、これまでのアプリケーションはOSに依存する形でしたが、今後はブラウザがOSの役割を果たすことができるようになってくるといいます。これにより、ブラウザ上でデスクトップと変わらない動作のアプリケーションが開発可能となり、これまでブラウザ上ではあきらめていた様々な表現が実現できる世界になっていくといいます。

ユーザー側にとっては願ってもないような変革の一方で、「技術者にとってはHTML5の登場は大きく、web系エンジニアはJavaScriptをスクラッチで書けないと難しい時代になっていく」と語るMS春日井さん。

HTML5の登場により、Webの世界はダイナミックに変貌を遂げる予感…。今後の動向に目が離せません!

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